LX200でプレートソルビングに挑戦 その2

今日は終日晴れの一日でした。

月は明るいですが・・・

さて昨日何とかプレートソルブができないかと引っ張り出したLX200-20。

少しでも視界を広く、短焦点にしたいと0.33倍レデューサーと組合わせて使えるかも合わせて検討しようとセッティング。

この組合わせ(センサー → レデューサー間の距離)だと約0.5倍の縮小率で焦点距離は約650mm(F3.3)程度の非常に明るいシステムになります。

で、LX200-20でプレートソルビングをするためにはASCOMにPhotHubという機能を持たせないといけないというところまで分かり、ネットで実施例が紹介されていたので軽い気持ちでセッティングを始めたのですが・・・

どうもASCOMがバージョンアップでPhotHubという機能が廃止され、代わりにDeviceHubというアプリに置き換えられていることが分かりました。

どなたか先人が実施例を紹介されているかと調べたのですが、ネット上にはほとんど紹介がない・・・

私にとってはかなり高いハードルに感じたのですが、先人にとってはあまりに簡単で紹介するほどでもないことなのかもとも思い、もう一度冷静にPhotHubの事例などを参考にDeviceHubでの設定をしてみました。

備忘録としてまとめておきます。

流れとしては、
・DeviceHubで架台(ここではMeade Classic)を登録
・SharpCapの設定でマウントをDevice Hub Teiescopeに設定
・ステラナビゲーターでも望遠鏡をASCOMのDevice Hub Teiescopeに設定
という形です。

SharpCapでもステナビでもついMeade何とかを選びたくなってしまうのですが、あくまでもDevice Hubが仲介するのでアプリ側からはDevice Hub Teiescopeを選ばないと動いてくれません。

具体的な流れは以下です。

1.ASCOM Device HubをASCOMホルダーから立ち上げます
立ち上がったら、
①「Toolsタブ」から「setup」ウインドウに進み
②「Telescope Setupタブ」で
③「Choose」ボタンを押します
(このとき下のマウントがSimulatorでも無視して下さい)
④ASCOM Telescope Chooserのウインド開くので選択欄から
Meade Classic and Autostar1 を選択します
⑤Propertiesボタンを押すとASCOM Meade Driver Setupウインドウが開くので
⑥Serial Portが実際に架台が使用しているCOMナンバーか確認します。
(デバイスマネージャーで事前に確認しておきます。)


⑦OK・OK・OKでASCOM Device Hubに戻ったら
ConectTelescopeボタンを押します
(繋がるまでに数秒~10秒くらい掛かるので慌てず待つ)

 

2.SharpCapを立ち上げカメラ接続前に
①ファイルメニューからSharpCap設定ウインドウを開きます
②ハードウエアタブを開き
③「マウント」の「ハードウエアの選択」でDevice Hub Telescopeを選択します。
(このとき「プロパティ」ボタンなどには触らないこと)
その後カメラを接続します

3.ステラナビゲーターを開き
①「観測」メニューから望遠鏡コントロールを開きます
②「メーカー」 ASCOMを選択
③「望遠鏡」  ASCOMを選択
④接続ボタンを押して
⑤ASCOM Telescope Chooserのウインド開きます
⑥一覧から「Device Hub Telescope」を選択します。
OK、閉じる で望遠鏡コントロールウインドウを閉じると星図上に望遠鏡向いている点が表示されているはずです。

スタパの環境では以上で設定が完了し、ステナビの星図上で天体を選択、
天体情報パレットで望遠鏡導入ボタンをクリック→自動導入開始
天体が導入できていなくてもSharpCapでプレートソルブボタンで導入ができました。

このシステムあまり安定した物ではないようで、途中でこのボタンをクリックしたらどうなるんだろう?などとへたなところを触ると、なぜかやたらとフリーズしてPCを再起動しないと復帰できない隘路にハマることが何度もありました。

くれぐれも必要ないところには触れないのが吉のようです。(続く)

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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LX200でプレートソルビングに挑戦 その2 への7件のフィードバック

  1. 通りすがり のコメント:

    通りすがりです、LX200(10″ f/6.3)+ASCOM を使用してます。
    POTHHubは、ASCOM本体をPCにインストールする際に選択肢として残されています(ASCOM6.6でも)が、チェックを入れないと導入されず、DeviceHubのみがインストールされます。LX200のように古い機械ではソフト、ドライバーによってはエラーが出る場合があるので、POTHHub、DeviceHub両方入れておくと選択肢が広がります。

  2. T-Studio のコメント:

    オーナー様
    Device HubはPothHubの後継ですが、私が昨年環境をWindows環境を作ったときはこれだけが管理者権限では動作しないバグがありました。

    開発サイドではDevice Hubに移行したいようですが、現状ではDevice Hub、PothHub動作する方を試す(両方ダメな場合もあり)状態ですね。。。

    Windowsはシリアル(COM)での管理が問題ありまくりなので早くAlpacaが普及して欲しいです。(私はWindows環境作り直しましたがやっぱり不安定なのでINDIに戻りました)

  3. スタパオーナー のコメント:

    通りすがり さま

    LX200-25 f/6.3をお使いなのですね。
    口径違いですが挙動は似たようなものでしょうからアドバイスを頂けるのはありがたいです。

    PhotHubは標準インストールでは入っていないと言うことなのですね。
    今回はDevice Hubで何とか以後いてくれたのですが、後々必要になることもありそうなのでPhotHubもインストールしておくことにします。

  4. スタパオーナー のコメント:

    T-Studioさま
    いつもありがとうございます。

    先にコメント頂いた通りすがりさまのアドバイスでPhotHubがどこにあるか知ったくらいなので、DeviceHubしか使用できない状態での模索でした。

    ただ結果時に今回は不思議なほどうまく動いてくれました。
    (AZ-GTi+ShrapCapの時よりも高精度で高安定に感じるほどでした)

    T-Studioさまはご苦労されたようですが、知らないことは恐ろしいというか、後出しジャンケンの効果というか、いろいろバグフィックスが進んでいるのか、たまたまステナビとSharpCapの相性が良かったのかうまく動いてくれました。

    きっと先人の皆さまの試行錯誤の賜物なのでしょうね。

  5. 大石 賢 のコメント:

    スタパオーナー様
    プレートソルビングについて、関心を持っています。

    以前お知らせしたように、タカハシμ-210+コリメート縮小光学系でEAAしていますがステラナビゲータで自動導入しても、赤道儀の設定が甘いのか、毎回近くの恒星で再アライメントしないと対象が視野中心へ入ってきません。

    (赤道儀はビクセンSDX2+STAR BOOK TEN+ステラナビゲータ11)

    プレートソルビング機能を使えば、再アライメントなしで常時視野中心へ
    自動導入できるのでしょうか。

    スタパオーナー様の機材と私の機材は、合成焦点距離はほぼ同じですので
    いろいろと参考にさせていただきます。

  6. スタパオーナー のコメント:

    大石さま
    赤道儀の導入精度については様々な要因があると思いますのでなんとも言えないのですが、多少導入精度が悪くてもプレートソルブを行うことで導入することは可能になると思います。

    基本的には拙ブログで紹介している流れでDeviceHubの架台(マウント)設定をLX200からSTAR BOOKに変更するだけです。(事前にASCOMにSTAR BOOKのドライバを入れておく必要はあります。)

    ただしWindowsの場合(他のかたがコメントされているように)未だ不安定な部分が多いようで相性が悪いとうまく動いてくれないことも多いようです。

    また架台がAZ-GTiの時にコリメートで試したときはプレートソルビングがうまく働いてくれませんでした。

    細かく原因を追及しないまま直焦+レデューサー方式に変更してしまったため、原因は不明ですが、たぶんコリメートで得られる画像の質が悪いのが原因と思います。

    そんなわけで大石さまのシステムですんなり動いてくれるかどうかはやってみないと分からないと言うのが実情かと思います。

  7. 大石 賢 のコメント:

    スタパオーナー様

    アドバイスありがとうございます。

    私の機材はコリメート式なのですが、貴ブログの設定を参考に、ためしてみます。

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