早いもので今日から2月。
昨日までの寒さがゆるんで、ほんの少しだけ楽な感じです。
気のせいかも知れませんが、景色も少し春めいて霞んだ感じです。
今朝も月の写真を撮ることができました。
月齢27.5で新月をはさんで月齢-2です。
1月6日から始まった連続撮影サイクルも今日で終わり。
1月11日(月齢7)に欠測がありますが、まずまずの結果でしょう。
この先は天候も少し不安定になりがちなので、次のチャンスは次の冬となります。
さて、昨日の続き、iOptronのキューブについてです。
昨日は・・
「自動導入式の架台というのは、とてもデリケートなうえに、使う人の星や
望遠鏡に関してのスキルを要求するもので、決して初心者向けではない」と
いう話をしました。
これについてもう少しくわしく説明しておきます。
まず初めのハードルは英語です。
ローカライズ(日本語仕様)された自動導入機も多いですが、キューブは
英語仕様です。
それほど難しい言葉は出てきません(専門用語へ別です)が、少なくとも小学生には
使えないですし、英語に対して苦手意識がある人(=私です(^^;))にとっては
それだけでハードルが上がってしまいます。
次にデリケートな面の使いにくさについて・・
キューブはとてもコンパクトで軽量です。
搭載できる鏡筒も4kgまで(実用上は3kg以下と思います)ということもあって、
片手で充分持ち運びができるほどものです。
でも自動導入の場合、実はこの軽さが災いします。
アライメント(位置の調整)が終わって、さあ観察・・というときに、なぜか
決まってと言えるほど三脚を蹴飛ばしてしまうことが多いです。
もちろん観察中にも蹴飛ばすことはよく起こります。
アライメント不要な望遠鏡であれば天体を導入し直せば良いだけのことですが
自動導入機ではほんの少しでも望遠鏡が不本意に動いてしまうと、アライメント
を一からやり直さなければいけません。
重い望遠鏡であれば、ちょっと蹴飛ばしたくらいで動いてしまうことも少ない
のですが、軽量なキューブは細心の注意をもって扱わなければなりません。
次に星のスキル・・
キューブはGPSが内蔵されているので、架台のある面をだいたい北に向け、
鏡筒を天頂に向けてからスイッチオンすると、勝手にGPSの情報を取得して
(少なくとも30秒くらいかかりますが)、今見えている(はずの)星空から、
アライメント用の明るい星の候補をズラリと表示してくれます。
で、その候補の中から自分の位置から見える星を選ぶと、だいたいそちらの
方向に望遠鏡を向けてくれますので、このあとは手動(コントローラーのボタン
操作)で候補の星を視野中央に合わせてアライメントができるというのが
一番簡単なアライメント方法です・・・・(>_<)。
ここで問題なのは候補で示される星の中から自分が知っている星がだいたい
どこに見えているかが分からないと、使い物にならないということです。
GPSが付いても星座やそれを形作る星たちの知識がないと、これまた高い
ハードルが置かれることになります。
そして最後は望遠鏡に関するスキル・・
めでたくアライメントができて、自動導入ができるようになったとして・・
月や惑星(受動導入の必要は全くないと思いますが)を見たあとに何を見ますが?
通常は自動導入のメリットを活かして星雲・星団を見よということになると
思います。
しかし星雲・星団というのは、ごく一部のメジャーな(たとえばオリオン星雲M42や
スバルM45など)なもの以外はキューブに搭載できるレベルの望遠鏡で
見ても、とても微かにしか見えないことが多いです。
特に系外銀河などでは視野に導入できていても、空のコンディションが悪ければ
見えませんし、見えていてもよほど望遠鏡を見慣れた(使い慣れた)人でないと
存在を見つけること自体かなり難しいです。
天体写真などを想像して見るとあまりのギャップにガッカリしてしまうこととが
多いのではないかと思います。
自分の望遠鏡でいろいろな天体がどういう見え方をするのか知ってからでないと
見えにくい天体ばかりを狙って「見えない・・!」ということになりそうです。
以上のことから全くの初心者にはお勧めでないと言い切ってしまえるのですが、
これらのハードルを乗り越えられる人にとっては、それなりに楽しく使うことが
できます。
たとえば大型のドブソニアンとセットで使うと、星図を使わないで導入用の
視野を指し示してくれるので、便利なのではないかと思います。
まあ、かなりマニアックな使い方と言えますがね・・・(^_^;)


