火星が見頃です

今日は曇りがちな一日でした。

ここ数日好天が続きましたが今夜は一休みです。

昨晩は講習会が終わってから、火星の撮影をしたり、ハイブリッド観察の再トライをしたりと午前3時くらいまで星を見ていました。

ハイブリッド観察の結果は後日のご報告として、昨晩は久々に火星を堪能しました。

火星は約2年2ヶ月毎に地球に接近する(厳密には公転速度の速い地球が火星を追い越す)のですが、この12月1日に今回の最接近になります。

最接近と言っても大接近の時ほどは大きくならず、最大でも輪の無い土星本体くらいの大きさで、衝前後の木星の半分にも満たない大きさです。

現在、火星面上は北半球が春を迎えたところで小さな望遠鏡でも見えやすい極冠が両極とも見えない状態で、火星面上の模様を捉えるのは少し難しいです。

冬の時期に衝(太陽と正反対の位置)になるため、南中高度はかなり高くなるのすがそれでも気流状態の悪い日が多いので、大きな望遠鏡でも綺麗に見えるチャンスは少なめです。

とは言え火星は私がこの業界にのめり込むきっかけとなった星ですので思い入れはひとしお、機会があれば見たい星です。

というわけで昨晩は今シーズン初の火星撮影をしました。(例によって火星の南が上です。)

眼視で見る限るには両極(特に北極側)が白く輝いているように見えて極冠が見えているのかな?・・と思えるような見え方でした。

でも火星の暦上はこれから北極冠が形成される時期で変だな~と言う勘が働いたので、赤外フィルターをかけて撮影しなおしてみました。(赤外線で写すと雲の影響を軽減できるため。)

やはり極冠はまだできていないようです。

ここ数年火星面の模様は昔「火星図」と呼ばれる火星面地図とはかなり変わってきていてあまり参考にならないこともあるのですが、違いを見つけるのも楽しい作業かも知れません。

年内いっぱいは充分に大きな姿を楽しめるので、冬のダイヤモンドの中中でひときわ明るく輝く姿を楽しむのと合わせてぜひ望遠鏡でもご覧頂ければと思います。

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火星が見頃です への1件のコメント

  1. 小澤利晴 のコメント:

    オーナー様、

    本日は比較的シーイングも良く、C11、OR9mm、311倍で火星の大シルティスが正面に綺麗に見えています。2003年の大接近の時に比べると、模様がやや薄く感じますが、目が衰えたせいかもしれません。

    いずれにしても今シーズンでは一番見えるように思います。

    思えば火星は1971年の大接近の時は、8、5cnの反射経緯台で見ていました。あの時に新鮮な気持ちは今でも忘れません。

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