笠井CS-MONO 3×50がやって来た その1

今日は曇りの一日。

さて笠井トレーディングのCS-MONO 3×50を入手しました。
(CSはConstellation(星座)の略のようです)

口径50mm3倍の星座用単眼鏡でガリレオ式の光学系です。

セミハードケース、対物キャップ、ストラップ、清掃クロスが付属します。
(接眼部キャップは無しでした)

従来からスコープテックの1.8倍星座望遠鏡(下記写真の左側)を使用していたのですが、最近眼がすっかり衰えたこともあり、もう一声(?)見えるもので、できるだけコンパクトなものが欲しくて入手しました。

造りはとてもしっかりしていて、コーティングもスコープテックのものより高級な処理になっているようです。

さて、見え味や使い勝手の話をする前にガリレオ式の望遠鏡の特性について少し解説しておきたいと思います。

まずガリレオ式望遠鏡の視界(特に断らない限り実視界の意)ですが、異本的に接眼レンズを通してみる対物レンズの直径の範囲が見えます。

対物レンズの焦点距離が同じとすると、倍率を高くするには凹みのより大きな接眼レンズを使うのですが、この場合凹みが大きいほど対物レンズが小さく(=遠くに)見えるので視界が狭くなります。

また対物レンズの焦点距離を長くしても倍率は上がりますが、この場合も対物レンズの位置が遠くなり小さく見えるので視界は狭くなります。

同じ倍率でも対物レンズの口径を大きくすればそれに比例して視界を広くすることがでいます。

でも携行性を考えると口径を大きくするのは限度があり、視界が倍率と接眼レンズの見かけ視界だけて決まるケプラー式望遠鏡と見え方が全く別世界といって良いほどです。

ガリレオさんが望遠鏡を自分で製作して天体観測をした望遠鏡は30倍ほどだったそうですが、その視界は月の4分の1程しか見ることができなかったといわれています。
(ケプラー式なら100倍でも月全体を眺めることができます。)


(上は30倍のガリレオ式望遠鏡を覗いたときの視界で中央の小さな光点が視界です。)

だいぶ話がそれてしまいましたが、CS-MONO 3×50がスコープテックのものより口径が大きいのは倍率を上げた分、対物レンズを大きくしないと視界が狭くなってしまい「星座用」というほどの広視界が得られなくなってしまうためです。

口径をこれだけ大きくしてもCS-MONO 3×50の仕様上の視界は17°でスコープテック(口径40mm)の1.8倍の視界は24°と決して広くないのです。

それでも3倍のガリレオ式で17°の視界を確保しているのはとても偉いと言えます。

そして少し大きくなっても視界が狭くなってもあえて3倍の倍率の望遠鏡を選んだのにはもう一つ大きな訳があります・・・・(続く)

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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