SVBONY SA401がやってきた その5(完)

今日は曇りのち雨。

さて少し時間が空きましたが昨晩はSvbonyのフィールドスコープSA401で遊びました。

満月直後の明るい月光のものとでしたが楽しく星空散歩をしました。

最終的に大型のカメラ三脚に載せたスコープテックの「〇(ゼロ)」経緯台(操作用アーム付き)に、L字プレートを介してSA401を載せ、L字プレートにスポットファインダーを同架した形で落ち着いています。

スポットファインダーがあるので最大倍率(60倍)でも簡単に対象を導入できます。(最低倍率(20倍)なら確実に視野内に導入できます。)

明るい月を見るとアポクロマートのわりには外周部に色収差が見えますが、F10クラスのアクロマート並みと考えればそれほど目くじらを立てるほどではない気がします。(あくまで私見ですが・・・)

前にも書いたかも知れないのですが、20倍の実視界(2.2°)は絶妙な視野角で「だいたいこのへんかな~・・・?」と鏡筒を向けるとだいたい目標天体が視野の中に入っていることが多いです。

60倍の実視界は1.1°であるため倍率が3倍なのに見かけ視界がグッと広くなって視野角は2分の1で納まってくれます。

ということは20倍で見ているときに対象物を無理して中央に合わせなくても60倍にして視野から外れてしまうことが少ないです。

多くの場合倍率を高くしたほうがバックグラウンドが暗くなって対象物のコントラストが高まりハッキリ見やすくなります。

口径が85mmあるのでメジャーな星雲・星団はそこそこ見ることができるので、とにかく思い付くままにブンブン振り回しながら見たい天体を捉えて、倍率を上げて観察して、次を見る・・という、とにかくとても楽しい使い方ができます。

高倍率が欲しいときはもっと口径の大きな望遠鏡の出番になり、なにも修行のように小さい口径の望遠鏡で惑星を見る必要が無い環境でもあるので、正直なところ個人的な星見では口径80mmまでの眼視用で低倍率主体の望遠鏡はSA401だけあれば良い気がしてきました。(これで望遠鏡が整理できるなら世話がないのですけれどね・・・・)

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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SVBONY SA401がやってきた その5(完) への2件のフィードバック

  1. 小澤利晴 のコメント:

    オーナー様、
    これくらいの口径があって、コンパクトと言うのは星空散策にはうってつけですね。

    昔、藤井旭氏の「全天星雲星団ガイドブック」と言う本があって、この本を読み、6cm屈径や8.5cm反径で星雲星団を散策していた日々が思い出されます。
    しかしあの当時はこのようなフィールドスコープは無く、全て望遠鏡でした。しかも当時の6cmから8cmの望遠鏡というのは屈折にしろ反射にしろ非常に鏡筒が長かったので、今思えば重い三脚も相まって運用の頻度はあまり高くなかったと記憶しています。

    このフィールドスコープの良いところは、何よりも60倍で実視界が1、1°とれるところですね。低倍率から高倍率まで視野から外れることなく連続して観望できるというところが便利です。

  2. スタパオーナー のコメント:

    小澤さま
    藤井さんの「星雲星団ガイドブック」・・なつかしいです(今でもボロボロになったのが手元にあります)。
    私の実家ではほとんどの対象を見ることができず、残念な思いをすることが多かったですが・・
    おっしゃるとおり当時の望遠鏡はF値が大きく、接眼レンズもツァイスサイズで広角の長焦点が使いにくかったので高倍率指向だったのも見えない一因だったかも知れませんね。
    そういう意味で20~60倍ズームのフィールドスコープは二重星や惑星の観察には不向きなものの、星雲星団巡りには好適なチョイスだと思いますね。

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