この季節の宵の口、冬のダイヤモンドが西に大きく傾く頃になると、春の星座
たちがひととおり東の空に顔を揃えます。
春の星座のランドマーク(目印)といえば何と言っても「北斗七星」とその柄の
部分から緩やかに、かつダイナミックにアルクツールス(うしかい座)を通り
スピカ(おとめ座)まで延びる、春の大曲線です。
他の季節は大三角とか四角とかが主体ですが、春は星の数が少ない季節だけに
容易に大曲線をたどることができて個性的です。
最近はアルクツールス、スピカ、デネボラ(しし座)の3つを結んで春の大三角と
呼んでいます。
正三角形に近いきれいな形ですがデネボラが2等星なので、夏や冬の明るい
一等星を結んだ大三角と比べると、かなり見劣りがします。
だいたい2等星を使って良いなら、そこいら中に三角が作れるわけで、無理に
大三角を作ることも無いように個人的には思っています。
まあ、星の少ない春の夜空ですので2等星が混じっていても見つけやすいと
いうこともあるかも知れないのですが・・・
今年の場合はスピカのすぐ上に土星がいますので、少しだけ華やかな感じに
なっています。