「ガリレオ望遠鏡の謎(ミステリー)」に挑む その7

3日間家を空けたので、その間の事務作業をこなすため今日は一日PCの前でお仕事でした。

160630hasi

天候はイマイチですが雨でないのが救いです。

さてずいぶん間が空いたのですが「ガリミス」シリーズの完結に進めたいと思います。

実は先日の公開天文台協会(JAPOS)での発表は「ガリミス」の内容そのものなので、発表前にこのブログで結論を書いてしまうのもいかがなものかと思い止めていました。

これまで対物レンズをアクロマートとして短焦点低倍率(F6/5倍)、長焦点高倍率(F12/20倍)の組合わせにより、シングルレンズの接眼レンズのケプラー、ガリレオ両方式を比較してきました。

結果として短焦点では圧倒的に、長焦点でもかなりガリレオ式が有利であることが判りました。

対物レンズをアクロマート式としてエラーの少ない状態での結論ですので、ガリレオさんが実際に使ったシングルレンズの非常にF値の大きな対物レンズを使用した場合にどうなるのかを検証しなければ片手落ちと言えます。

本シリーズの冒頭(その2)でも紹介したように、シングルレンズの望遠鏡も準備しています。

160510telesco3

この望遠鏡はトイグレードの鏡筒、対物レンズを流用しています。

対物レンズはシングルレンズで、口径40mmほどですが、鏡筒のすぐ内側に約18mmの遮光環があります。

160630telesco

焦点距離は450mmほどなのでF25となり、倍率は15倍となります。

ガリレオさんの時代にありがちな仕様だと思います。

さてこの望遠鏡の見え味はどんなものなのでしょう。

まずケプラー式。

視界は1.3°(アクロマート高倍率の組み合わせより倍率が低い分視界が広くなっています)、でも良像範囲は0.3°ほどで月を中心におくと月の周辺部は細かいところが見えなくて、つきの縁には青い収差がぐるりと取り巻きます。

アイポイントは狭くかなり覗きにくいです。

一方、ガリレオ式は

視界は0.25°(視点移動により1°以上)で、良像範囲は0.5°以上あります。

つまり視点移動をすれば月全体が良像範囲に入ります。

口径が小さくなって、F値が大きくなった分ケプラー式にとって有利な結果(アクロマート式の時より差が縮まっている)となりましたが、それでもまだガリレオ式の優位は崩れていないように思います。(続く)

カテゴリー: 天文関係, 望遠鏡・機材 | コメントする

富山より帰還

昨夜は発表を終えてホッとしてブログをアップした後、ほとんど寝落ちしそうだったのですが、エルデ光器さんから戻って風呂から出た面々がまだ宴会をしているようだったので合流しました。

宴会場に行くと・・・・

160629japos1

時すでに遅し、ブラック星博士に宴会場は征服されていて、大盛り上がりでした。

そんなわけで今日も寝不足だったのですが、朝になって突然今日の午前のセッションの座長予定者の都合が急に悪くなり、私にその役が回ってきてしまいました。

座長が寝てしまうとシャレにならないので、頑張って講演を聴かせて頂きました。

大会は午前で無事終了したのですが、午後からは「遠足」と称する見学会で「黒部市
吉田科学館」に出向きました。

160629japos2

こちらは設備自体は少し古いのですが、プラネタリウムがかなり最近リニューアルされて最新型となっています。

最近の座席のはやりなのか、一番前は寝そべって官署出来る席になっていました。

160629japos3

でも私が見たときには時すでに遅し、マペットに変身したブラック星博士が占領された後でした・・・

おかげで(?)、その後2本のプラネタリウム番組を通しで爆睡してしまいました。

そしてさらに、その爆睡のおかげで無事に車を運転し、富山から帰還することが出来ました。

カテゴリー: 天文施設, 天文関係 | コメントする

富山で2日目

  • 今日も公開天文台協会全国大会の2日目

    今日が私にとっては本番で、このブログでも紹介してきた、ガリレオの望遠鏡について発表しました。

    160628japos1

    普段、望遠鏡で人に星を見せるのが仕事の方たちなので、結構興味津々で聞いていただけたのではないかと思います。

    さて発表が終わり、夕方には「立山青少年自然の家」という天文台を持つ施設の見学です。

    160628japos2

    こちらも普段望遠鏡を使うのが仕事の人たちなので,みなさん興味津々。

    そしてさらに夕食後にはナイトセッションとして「エルデ光器」という大型望遠鏡メーカーの工場見学。

    160628japos3

    そこには最新型望遠鏡の試作機が鎮座していて、こちらもみなさん興味深々。

    質問が途切れることがありません。

    とはいえ宿の門限の時間があり、泣く泣く撤収・・・

    今日も内容の濃い富山での一日でした。

カテゴリー: 天文施設, 天文関係, 望遠鏡・機材 | コメントする

富山に行く

今日は公開天文台協会(JAPOS)の全国大会で富山に

富山といえば寿司が旨いという噂だったので、ちょうど昼過ぎに現地入りしたので、おいしそうなすし屋に飛び込みました。

千円の「満腹ランチ」おいしかったです。

さて、こちらが本題。

160627japos2

せっかく遠くまで行くので今年も発表することにしました。

富山市には口径1mの大型望遠鏡があるのですが、こんなに大きいのに高速で移動する人工衛星を追跡することができる望遠鏡です。

 

晴れたらこれで星を見ることができたのですが、残念なことに曇ってしまいました。

ということではないのですが、昨晩はものすごくよい天候でした。

JAPOS参加のための資料つくりで忙しかったのですが、とりあえずカメラのセッティングをして、放置してタイムラプスを撮影しました。

 

天の川が昇る様子、月が昇って空が青くなってゆく様子もわかります。

カテゴリー: その他星関連, 天体写真, 天文関係, 星空 | コメントする

FUJINON双眼鏡用の夜露防止ヒーターの製作

今日は梅雨の中休み、気持ちのよい青空が広がりました。

160626sora

今日の屋内作業は、FUJINON双眼鏡用の夜露防止ヒーターの製作です。

FUJINONは基本的に屋外に放置して使用するので結露対策を充分にしておかないと、夜露の多い日にはすぐに使い物にならなくなってしまいます。

長時間快適に使って頂くために必須のアイテムと言えます。

原理的には外気温より機材(=レンズ)の温度が低くならなければ良いのでヒーターで暖めてあげれば良いのです。

市販で販売されているのですがビックリするほど高価なので自作することにしました。

カーシート用のヒーター(送料込みで1800円くらいでした)を使います。(スイッチやソケットなどの部品まで考えると材料を一から集めるより安いのです。)

160623seet1

バラして中のヒーター線を取り出します。

160623seet2

適切な長さと幅のクッションテープにはがしたヒーター線を貼り付けてゆきます。

160623hert1

その上からPPテープを貼り付けヒータ線がはがれないようにします。

160623hert2

また両端にはベルクロテープを貼り付け、固定が出来るようにします。

160623hert3

まだヒーター線が余っているので細いベルクロテープに貼り付けます。

160623hert4

ベルクロの雄雌でサンドイッチにします。

160623hert5

まだヒーターが余っているのですが、後は実際に取り付けてから考えることにします。

で、実際に取り付けたのがこちら、

160626bino1

対物側はこんな感じ、

160626bino2

 

接眼部はこんな感じ

160626bono3

これに12Vの電源を繋ぐと「Lo」でもかなり熱くなるので、LED用の調光器を入れて温度調整が出来るようにします。

160626kairo

12Vはバッテリーから取ることも可能ですが、通常はACアダプターを使用します。

「Hi」だと4Aくらい流れそうなので、余裕を見て定格6Aのアダプターを用意しました。

最近はLED用にこのようなACアダプターや調光器(DC用電圧調整器)がわりと安価に入手できるのでありがたいです。

カテゴリー: 天文関係, 望遠鏡・機材 | コメントする

換毛期

スタパ近くの畑では白菜(たぶん)がスクスクと育って、緑の絨毯っぽくなってきました。

160625hatake

今日は少し天候が持ち直すかと思ったのですが、青空がほとんど広がらないまま雨になってしまいました。

さて例年のことですが、この時期スタパの愛犬マルスは換毛期です。

160625maru2

今年は「ファーミネーター」というグルーミング用の新アイテムを入手し、ブラッシングをしてむだ毛を落としています。

少しお高いのですが驚くほどアンダーコートと呼ばれる細かい毛が取れます。

上の写真は5月の中旬に買って来たばかりの頃のものですが、はじめの1日目はバレーボールくらいの塊が出来ました。

次の3日間くらいは上の写真(ソフトボール)くらいの大きさの塊が出来、その後はほぼ毎日テニスボールくらいの塊が出ます。

体毛が乾いていないと出来ないので雨の多いこの時期は3日に1回くらいしか出来ないことがあるのですが・・・

160625maru1

3日目だとこのくらい(ソフトボール大)が出ます。

あまりやり過ぎてはげにならいかと少し心配ではあるのですが、今のところ毛づやも良いので毎日楽しくグルーミングをしています。

カテゴリー: 八ヶ岳の生活 | コメントする

富士山観光

今日はペンション連合会の役員として富士山へ行ってきました。

世界遺産となった富士山の歴史・文化・信仰を紹介するための施設として「富士山世界遺産センター」がリニューアルオープンされました。

160624center

この施設、以前から富士山の自然を紹介する施設として山梨県が運営していたのですが、世界遺産に登録されるにあたり、日本における文化(芸術・文学など)と信仰の対象としての部分も重視されたため、その部分をより深く紹介するため新館がつい先日オープンされたのです。

160624center2

スマホさえあれば様々な言語の人が楽しく富士山を知ることができるように工夫されていて、ハイテク感満載の施設になっています。

じっくり見て回れば2~3時間ぐらい楽しめそうです。

実は富士山の資料館としてはもう一つ、富士吉田市が運営する「ふじさんミュージアム」があります。

160624myujiam0

展示の内容としてはかなり被る部分もあるのですが、こちらは地元の強みで地元の文化遺産の展示が充実しています。

160624myujiam

圧巻は富士山のプロジェクションマッピング映像による様々な解説。

白い地形模型に富士山周辺の四季や噴火時の溶岩の流れの様子などが映し出され、臨場感満点です。

世界遺産センターほどのハイテク感はないですが、展示には十分趣向が凝らされていて楽しかったです。

すぐ近くにレーダードーム館もあって、この手の資料館をまわるだけでも一日がかりで勉強ができそうです。

せっかく富士山のふもとまで行ったので5合目まで上がってみました。

160624fuji

5合目まで行くと背の高い植物がほとんどなくなるので、山頂付近まで見上げることができます。

あいにくの天候で下界方向は全く見えませんでした。

売店のレストランのカレーの看板が印象的でした。

160624cary

さすが世界遺産、日本人よりも外国人のほうが圧倒的に多くて、八ヶ岳との観光地としての違いが感じられました。

さて富士山といえば「吉田うどん」(というわけでもないか・・・・)

160624udon

讃岐うどんとは違った感じのコシの強い麺で、私は好きでした。

駆け足での観光視察でしたが、いつか時間がある時にじっくり見て回りたいと思いました。

カテゴリー: 観光案内 | コメントする

FJINONでファーストライト

今日は午後からとても気持ちの良い天候に・・・

160623sora

今日は一日あまり天気が良くないという予報だったので、屋内作業をしようと決めていたのに・・・

今日の作業はこちら・・・

160623siryou

来週、富山で開催される公開天文台協会で発表をするための資料作りです。

もうほとんど時間が無いのでかなり焦っているのですが、あちこち寄り道をしてしまうので、全然作業が進みません。

どこかで徹夜しないとダメかなぁ・・・

で、夜になっても雲はあるものの結構な透明度。

気流は悪いのでFUJINONファーストライトにはうってつけの天候。(また寄り道・・・)

薄明終了から月出までの限られた時間でしたが、

M51、ミザール、M4、火星、土星、M6、M7、M8、M22、M57、M27、アルビレオ、こと座ε、いくつかの人工衛星などなど、雲の切れ目からざざざ~ッと見ました。

火星は点でないのが判るレベル、土星は輪がギリギリ見えるレベル、星雲星団はムフフといいたくなるような見え味で、特に散開星団は見応えがあります。

圧巻は山の端から雲をかき分けながら昇ってきた月。

思わず「オー~・・・!」と唸るほどの迫力でした。

あまりすごいのでスマホを覗かせて動画を


実際の半分も写っていないのですが、グラグラ煮えたぎった感じで昇ってくるのが判るでしょうか?

新鋭機FUJINON、かなり楽しめると思います。

カテゴリー: 天文関係, 月・惑星, 望遠鏡・機材 | コメントする

デッキ工事は続く

今日は午後になって雨になってしまいましたが、それまでの間はデッキ工事の続きでした。

 

昨日の時点でとりあえず双眼望遠鏡の運用ができるところまでは出来上がッ多のですが、細かいところの作りこみがまだ少しあります。

階段の一段目が少し高すぎるので,地面側に低いすのこを追加しました。

160622deck1

テントハウスを跳ね上げた先に何もないとテントが痛むので受け用の台を作りました。

160622deck2

少し幅は狭いですがベンチとしても活用できそうです。

テントハウスを跳ねあげた後、手すりがないと危険ですので跳ね上げ式のものを作りました。

160622deck3

こんな風に跳ね上げてテントハウスの開閉をよけるようにしています。

160622deck4

天気が良ければあと1日でデッキは完成すると思いますが、この先ちよっとお天気が心配です。

カテゴリー: ペンション案内, 八ヶ岳の生活 | コメントする

FUJINON40×150登場

今日の午前中までは雨でしたが、午後からは晴れ間が広がりました。

160621sora

天文ドームデッキの工事も大詰めを迎え、今日は新鋭機を設置しました。

160621deck3

FUJINON40×150(フジノン150mm40倍双眼鏡)です。

今回の拡張工事はこれを設置するための工事でした。

160621deck4

この双眼鏡、量産機としては世界最大の双眼鏡で、星空散歩用としては最強の双眼鏡かも知れません。(もちろん自作やショップレベルとしてはもっと大きな双眼鏡もありますが、それはまたマニアのディープな世界ということで・・・・)

気楽に購入できる金額のものではないのですが、縁あってアストロアーツ社の「星ナビ」編集部からしばらくお借りすることになったものです。

実は昨年の9月にはスタパに来ていたのですが、とても気軽に持ち出して使える代物ではありません。

世の中にはこの機種を出張観察会に持ち出して使う強者もいるのですが、ガラスの腰を持つ私にはとうてい無理な話で、据え置き式にしないと気軽には運用できないので、9ヶ月間塩漬けになっていました。

どうせなら、出来るだけたくさんのゲストに気楽に使って頂けるようにしたいので、あれこれ考えた末に、天文ドーム前のデッキの拡張により設置スペースを確保することにしたわけです。

160621deck

スタパの敷地はわりと狭く、視界を確保しつつ邪魔にならない場所ということでこの場所になりました。

160621deck2

以前、ロスマンディ赤道儀を設置するのに使用したサイクルハウス(自転車収納用テント)を今回も使用し、蝶番でガバッと跳ね上げて運用が出来るようにしました。

まだ少し運用上の細かい工作や改良が必要なのですが、とりあえずいつでも使える状態になりました。

晴れた日には開放して自由にお使い頂けるようにしたいと思います。

この夏は「双眼鏡の使い方と楽しみ方講習会」を毎日開催することも検討中です。

館内にある貸出用双眼鏡も合わせ、双眼鏡で星を見る楽しさをたくさんのゲストにお伝えできたらと考えています。

150608bino

どうぞご期待下さい。

カテゴリー: ペンション案内, 天文関係, 望遠鏡・機材 | 1件のコメント