夕月で走る

今日から12月。
天候も安定して「すっかり冬型」といった感じです。
昨晩はスタパ始まって以来の企画「ご近所様星空観察会」でした。
おかげさまで、たいへん盛況で13名様×2サイクルの観察会を無事開催できました。
観察会の内容はいつもと同じなのですが、なぜか全然勝手が違って、2サイクル
(2回)の観察会ということもありかなり疲れてしまいました。
でも、それはそれで楽しかったので、土星が観察できる時期にでも、
また開催できたらよいと考えています。

さて、今日は夕方の西空に金星と木星がすぐ近くに並んでいました。
調べると今日が最接近のようで、しかもそのすぐ下には月齢3の月もあって、
月を入れた風景写真を撮るのにはまたとないチャンス!

こういったチャンスは年に1~2回あると思うのですが、天候や仕事の条件や
時刻(明け方は厳しいですね)などによりなかなか撮るのが難しかったりします。

で、今日は昼間から天候が良く「今日はいけるかも・・?」と思っていたのですが、
夕刻が近づくにつれ雲が広がりはじめ、南西の地平線近くだけが晴れている
という状態になったため、車にカメラと三脚を積んで少し山を下り、西側の開けた
ところまで数キロ移動しました。

狙いは大当たりで、たった数キロでこんなに天候が違うものかと感心しながら
金星・木星・月のランデブーを楽しみました。

 

夕空の残照があるうちに撮影がしたかったのですが、3天体の位置が少し高く、
地平の山を入れようとすると月が点にしか写らずつまらないので、月が地平線に
近づくのを待って、できるだけ望遠で撮影をしました。

でも絵になるくらいまで地平線に近づいたときには残照がだいぶ薄れ、
山の稜線が見えにくい写真になってしまいました。

簡単に解説をしますと、月の左上の明るい星が金星、その右上が木星。
月の下(山の上)の台形の星の並びは南斗六星(いて座)のひしゃくの部分。
ひしゃくの右辺のあたりにある短い線は飛行機でその左上の雲のようなのは
レンズのゴースト(月の乱反射光)です。
ひしゃくの下にある非対称のこんもりした山は甲斐駒ヶ岳です。

残照が少し弱いものの一枚の写真にこれだけ語れるものが写し込まれている
という意味ではまずまずの写真ですかね?

 

家の戻ると、先ほどまでの雲はどこへやら・・の快晴状態
再度天文台を入れてパチリ・・
あまり走り回らなくても良かったかも・・・・?

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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