5-2.使い方のコツ

1)導入のコツ

初心者の方に双眼鏡をポンと渡して、ピントを合わせることが出来たとしても、うまく星を見ることが出来ない方がかなりいます。

一つの理由としては、倍率が掛かった視野がどの範囲を見ているか分からないことが多いです。

昼間の景色であれば目で見えている物に倍率が掛かるので、わりと見たいものを視野の中心に合わせることは簡単なのですが、星だと眼で見たのとはだいぶ明るさが変わり、見える星の数も変わるので、今見ている視野が本当に自分が見たい視野かどうかということが分かりにくいのです。

使い慣れていないと、夜ではどの範囲が見えているのかも分かりにくいです。

少なくとも昼間のうちに肉眼で見たものが、どのくらいの大きさに見えるのかなど身体で覚えておく必要があります。

双眼鏡で星を見るときは、目玉を動かして星を見るのではなく、顔を見たい星に正対するように向けて、目玉はまっすぐ正面を見るような感じで見上げます。

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そしてその上を向けた顔と星の間に双眼鏡を入れるようにすると、わりとすんなり目標の星を視野に導入することが出来ます。

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上目遣いの状態で双眼鏡を使うと導入がうまく出来にくいです。

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出来るだけ顔や身体も正対させるような体勢で見た方が安定しますし、導入しやすいです。

2)座って見る

双眼鏡は立った姿勢で使うと思っている人が多いのですが、背もたれのあるイスに座って見た方が体幹が固定されるので、圧倒的に安定して見ることが出来ます。

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5倍くらいの低倍率でも星がピョコピョコ動かなくなるので、とても細かいところ(暗い星)まで見ることが出来るようになります。

イスがなければ、木や壁に寄りかかるなどして身体を安定させたり、手摺りやテーブルに肘をつく(または双眼鏡の一部を乗せる)などして、出来るだけブレないようにして見るのが、良く見えるようにするコツでもあります。

普通のイスですと天頂方向を見るのはかなり辛いです。

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そんな場合はベンチや地面に寝転がるのが楽です。

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でも、寝転がってしまうと双眼鏡を保持するのに長時間見ていると腕が疲れますし、

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下の方を見るのは首がとても疲れます。

リクライニングできるキャンプ用のイスを使うと、とても楽に水平方向から天頂まで見ることが出来ます。

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また最近私が気に入って使用しているイスがこちら

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キャンプ用のローチェアーなのですが、背もたれに首を預けることが出来るので、こちらも水平から天頂まで見渡すことが出来ます。

双眼鏡で長時間星空を楽しもうと思うなら、出来るだけ楽な形で見る方法を考えなければいけません。

(続く)