スタパ周辺ではようやく桜が満開になりました。
さて今日も「組望」シリーズです。
今日のお題は「組立天体望遠鏡の構造」です。
まずは光学系
組望は最もオーソドックスな屈折望遠鏡の構造になっています。
写真では左が対物レンズ、右が接眼レンズです。
対物レンズは口径40mm、焦点距離273mm(F6.8)のアクロマート式(1群2枚)です。
レンズが2枚になっているのが分かると思います。
屈折率の異なる2枚のレンズを組み合わせることによりレンズ自体がプリズム
のように光を分解して像をにじませるのを軽減させる働きがあります。
接眼レンズは樹脂製ですが3群3枚のレンズを使用しています。
何枚かのレンズを組み合わせることにより、対物レンズと同じように像の
にじみを軽減したり、視野周辺までボケずに見えるように工夫されています。
接眼レンズの焦点距離は18.2mmで対物レンズの焦点距離273mmを割ると
15倍になります。
(35倍タイプでは3群5枚の光学ガラス製接眼レンズ7.8mmになります。)
少なくとも、対物レンズがアクロマート式になった時点で、400年前に
ガリレオさんが初めて天体に望遠鏡を向けてめざましい発見をした望遠鏡より
ズッと高性能なものになります。
ガリレオさんがとても苦労して観察した様々な天体をわりとあっさり観察する
ことが出来るという優れものです。
続く・・