今日は雲の多いドンヨリした天候の1日でした。
でもなぜか夜には天気予報が外れて観察会ができるくらいに星が
見えていました。
さて昨日の続き、E-M10でコリメート撮影です。
昨日ご覧頂いたオリオン大星雲(M42)は一枚撮りの撮って出しでした
ので、少し真面目に処理をした物を載せておきます。
上は0.5、1、2、4、10、20秒露光の各1枚、計6枚をコンポジット
してあります。
星雲中心部のトラペジウム(4重星)付近が見えるようになったのと、
拡大しないと判りにくいですが画像のきめ細かさが格段にアップして
います。
今回はアイピースとして手持ちの中で、できるだけ長焦点の物として
ウイリアムオプティクス社のコリメート撮影用レンズDCL-52(75mm)を
用いました。
超ロングアイレリーフの接眼レンズで、見かけ視界が小さいので
標準レンズ画角の25mm/F1.8を組み合わせて、合成F値3.3として
使用しています。
もっと焦点距離の短い広角レンズが使えると合成F値をさらに
小さくできて露光時間も短くできるというメリットがあるのですが
写野は変わらず、それが小さく写るだけで、広い範囲が写るわけ
ではないのでここでは25mmのレンズを使用しています。
前にも書きましたがオリオン大星雲というのはいろいろな天体の
中でとにかく写真映りの良い天体ですので、上の作例を見ると
ものすごく良く写っているように思うかも知れないのですが、
実はそうでもないです。
そして他の天体になると途端に苦労します。
同じ光学系で撮影したものをご覧頂きます。
まずは同じオリオン座の散光星雲M78。(ウルトラマンのふるさと
として有名ですね。)
まあショボいので有名な星雲ですので、こんなものでしょう・・
次に超新星爆発の残骸として有名なおうし座のかに星雲(M1)。
こちらは2倍のデジタルズームで焦点距離が5400mm(35mm判換算)
です。
デジタルズームでもF値は変わらないので、5400mm/F3.3という
お化けのような望遠レンズで撮影しているのと同じと考えると
おもしろいです。
この天体も暗くて小さい天体なので写りとしてはこんなものかと
思います。
いずれもオリオン大星雲と比べるとガッカリするような写りかと
思います。
まあどちらも肉眼では微かにしか判らない天体なので、これだけ
写れば御の字というところです。
コンデジを使用してのコリメート撮影よりもノイズを気にせずに
高いISO感度を使えますし、従来使用していたLumixG3よりも
さらに高感度で天体撮影用としての機能的にも優れていますので、
よりお気楽に天体写真が楽しめそうです。