今日は曇りの一日。
でもときおり雲の薄いところがあって、夕方には山を荘厳な雰囲気に
彩ってくれました。
オリオン座には三つ星と呼ばれる3つの星が等間隔に一直線に並んだ
星の並びがあります。
ご存じの方は多いと思いますが、3個の2等星(ほぼ同じ明るさ)が、
ほぼ一直線に、等間隔で並んでいるという星の並びは単純なようで、
実は他では見当たりません。
それだけでもとても目を引きますが、さらに赤いベテルギウスと白い
リゲルという二つの1等星の中央で二つを隔てている形なので、夜空を
見上げればイヤでも目に入ると言った星の並びです。
空のきれいな星の良く見えるところでは、この三つ星のすぐ下に縦に
並んだ小さな三つ星が見えます。
オリオンが腰に下げている短剣にあたる部分で「小三つ星」と呼ばれて
います。
ただこの小三つ星、三つの星が並んでいるわけではなく、三つのうちの
上と下はいくつかの星が集まった形ですし、真ん中の星は普通の恒星
ではなく星雲と呼ばれる天体です。
この星雲はオリオン大星雲とも呼ばれ、星雲の中では最も明るい部類に
入ります。
オリオン大星雲は星の製造工場とも言われていて、この星雲の中では
たくさん(200個以上!)の恒星が生まれつつあるそうです。
上は星雲の中心部が見えるように映した写真です。
中心付近にはトラペジウムと呼ばれる生まれたばかりの4重星があり、
この星達に照らされて星雲が光っていると言われています。