今日も気温はやや低めでしたが、良い天気でした。
さて今日は「アルデバラン食」が見られました。
おうし座の1等星アルデバランは太陽の通り道である黄道に近いところにあるので、時々月に隠されることがあります。
月の軌道面は地球が太陽を回る軌道面から少しずれているので、そのずれ分黄道から外れたり交わったりしながら通過して行くため、黄道の近くの星は時々隠されることがあるわけです。
そのずれ分の範囲内にある1等星としてはアルデバランの他にレグルス、スピカ、アンタレスがあります。
当然ですが、上の1等星以外にも暗い星のうえを常時次々と通過して行くので、月が星を隠すこと自体はそれほど珍しいことではありません。
でも、1等星が隠されるのはわりとレアですし、1等星だと望遠鏡を使えば昼間でも月に隠されるのを観察することができるので、マニアックな人達のあいだでは少し話題になるわけです。
というわけで、前置きが長くなりましたが今日の昼間、15:40くらいから17:00くらい迄のあいだアルデバランが月の後ろに隠れる「アルデバラン食」が起こったのです。
写真は月から出てきたところの約5分おきの連続撮影(比較明コンポジット)です。
(Vixen ED102SS+TeleVue2″Powermate+OLYMPUS EM-10)
月の動きが意外に速いのがわかると思います。
本当は出始めてもっとギリギリを撮りたかったのですが、カメラの設定をしているうちに離れたところにいて慌てて一枚目を撮りました。orz・・・
相変わらずリハーサルなしの、思いつき泥縄観察ですので出来はこんなものかも知れません。
また機会があれば星食の撮影に挑戦してみたいと思います。
上の写真と同じシステムで撮影した薄明終了後の月です。
日没直後の凪状態で気流がまあまあ良かったこともあり口径10cmの威力が感じられ、いつもの口径5cmの遊星号よりシャープに撮れています。