祝!「はやぶさ」帰還

メディアで少し騒ぎになっていますが、小惑星探査衛星「はやぶさ」が7年の
旅を終えて今日の23時少し前に、地球に帰ってきました。

数々のトラブルを乗り越えてきたことで多くのファンがいて、かなり盛り
上がっています。

実は私も打ち上げ当初からズッと応援している人間の一人です。

2003年5月の打ち上げはスタパが開業(2002年10月)してまもなくのことでした。

日本のロケット開発の祖である故糸川英夫博士が戦時中に設計した戦闘機「隼」
の名を冠し、「イトカワ」と名付けられた小惑星に出向きそのカケラを持ち帰る
という、前代未聞のプロジェクトです。

この「はやぶさ」、打ち上げ前「MUSES-C」(ミューゼス-シー)というコード
ネームで呼ばれていたころからファンがたくさんいて、
Lullaby of Muses(ララバイオブ ミューゼス)という応援組曲のCDが
発売されるほどでした。

 

この7年間、スタパのディナータイムにはいつもこのCDをかけていました。

私自身が常に彼のことを忘れないで、応援しようと思ったからです。

私の場合、あまり本気で大っぴらに応援をすると(たとえばひいきのチームを
応援しようと試合を見に行ったりすると)どうもうまくいかない(応援したチーム
が負けてしまう)というジンクスがあります。

ですからことあるごとにこのブログにも書きたいことがたくさんあったのですが、
ズッと我慢してCDを聞きながら心の中で応援し続けてきたというわけです。

「はやぶさ」はそのストーリー性と数々のトラブルを乗り越えてきたことから
擬人化され、プラネタリウム番組やビデオが発売されるなどしてファンが
たくさんついています。

でも、「はやぶさ」の成功は「はやぶさ」が頑張ったというよりも、様々なトラブルを
予め予測して何が起こっても回避できるように2重3重のシステムを作ったり、
トラブルを切り抜けるために即座に検討や意思決定をおこなうチームを編成した
プロジェクトチームの力だと私は思います。

あまり知られていないですが、今回の成功の裏には火星探査衛星「のぞみ」の
失敗など(「のぞみ」の場合も失敗が確定するまで相当粘っていた)もあるのですが、
そういった失敗を繰り返さないという経験がすごく活かされているという
気がしています。

 

そんなわけで、今日は某所より急遽入手した「はやぶさ」のスタッフジャンパーを
着込み、パソコンの前でネットのライブ中継を襟を正して、正座して(ウソ)
見ていました。

どうやら無事地球に帰還を果たしたようです。
流れ星になったのはネットで見る事ができましたが・・・
(音声がないので良くわからない)

後は中に「イトカワ」の石が入っていなくてもいいから、カプセルが無事回収
されるのを祈るばかりです。

「はやぶさ」そしてそのプロジェクトチームの皆さん、7年間たくさんの感動を
ありがとうございました。(こんな1行の「ありがとう」では書き尽くせない
万感の思いを込めて・・・)

さて、明日からディナータイムに何のCDをかけましょうか・・・

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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祝!「はやぶさ」帰還 への2件のフィードバック

  1. すずき のコメント:

    プラネタリウムの番組を見てから、私も、すっかりHAYABUSA ファンです。ブルーレイディスクも買いました。プラネタリウムに行けなかった華族と、家のTVでじっくり見ました。
    帰還までのチームの努力と執念は、想像を超えるものがあると思います。しかし、擬人化するわけではないですが、HAYABUSA自身の帰ってくるぞという意思を感じざるを得ません。
    今日も和歌山大のチームのライブ映像を実ながら、帰還する瞬間に声上げて声援してしまいました。

  2. スタパオーナー のコメント:

    すずき さま
    ブルーレイ買われたんですね。(スタパにも置きたいと思っています・・・)
    帰還までのチームの執念が「はやぶさ」に命を吹き込んだのかも知れませんね。
    あまり宣伝されていませんが、「はやぶさ」からの定時レポートの送信の最後に
    「NOW」(今は)とか「DARK」(暗い)というプログラムされていないメッセージが
    送られてくることが何度かあり、まるで意志を持ったのかとチームのメンバーが
    首をかしげるようなことが本当にあったようです。

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