今日もまたドンヨリな天候でした。
こんなに天気が悪くても道端ではタンポポが咲き始めました。
タンポポはとても厄介な雑草で草むしりが必要な時期には苦労するのですが、この時期に咲いていると、とても嬉しい気がするから不思議です。
さて、昨日は古ミニスコープの単焦点のお話でしたが、実は同時に長焦点アクロマートのテイスティングもしていました。
写真は左がいつも私が月の写真を撮っているスコープテックの「遊星号」、左がビクセンのシリウス40Lの改造品です。
遊星号は古スコではありませんが、仕様が口径50mm、焦点距離800mm(F15)と古風なものですので、今回はリファレンスモデルとして使っています。
シリウス40Lは口径40mm、焦点距離800mm(F20)の正当古スコなのですが、スタパに来たときはレンズがカビていて使い物にならなかったので、コルキット用の40mm/800mmのレンズに変更しています。
ついでに接眼部も24.5mm仕様から31.7mmに変更しています。
この他にも何本か長焦点アクロを入手しているのですがレストアに時間が掛かりそうなので今回は短焦点アクロと比較しつつ口径50mmと40mmの比較をして見ました。
口径50mmと40mmの違いは、たった10mmと思うかもしれないのですが、集光力では1.5倍以上の差があるので、通常は見比べると歴然とした差が出ます。
「遊星号」レンズは日本製の優秀なレンズで口径50mmとしては驚異的に良く見える望遠鏡です。
でも、今回入手したコルキットのレンズはこれまたすごく出来の良いレンズで、色収差が驚くほど少ないものでした。
どちらも同じ焦点距離なので同じ接眼レンズを使って同倍率で見ると明らかに40mmのほうが色収差が少なくて、スッキリ見えます。
130倍という口径40mmとしては超過状倍率といえる倍率にしても50mmの同倍率よりも色収差が少なく、(分解能の差がどうかは別として)スッキリした感じに見えます。
スコープテックが昨年発売した60mm、F20の「長光」もそうでしたが、F20の望遠鏡というのは、理論的な口径なりの見え方を超えた見え方をするような気がしてきました。
そんなわけで40mm、F20で実際に星を見るのがとても楽しみになって来ました。