今日はゆっくりと下り坂の天候。
山が遠く霞んで見えます。
さて昨日の月面写真撮り比べで写真の写りとしてはとても残念だったスリコール製スーパーミニスコープ40DX(D40mm/f220mm)ですが、実際にはこんな使い方です。
カメラ三脚の上に写真用赤道儀ナノトラッカー、自由雲台、ビクセン製簡易微動雲台、40DXで、40DXには等倍スポットファインダーと天頂プリズム+8-22ズームアイピースを組み合わせています。
これで10倍から27倍までをカバーできるのでお気楽観望には充分ですし、4mmアイピースを使って55倍くらいまでは何とか破綻しない見え方でお月見が楽しめますし、土星の輪や木星の縞が見えます。
三脚以外は鞄の中に放り込んで出かけて「どこでも観望会」が開けそうな気がするほど楽しい気分になります。
これで月がきれいに撮れたら完璧だっただけに、とてもガッカリしました。
ボーグのコボーグを買わないとダメですかね・・・・
さて一連の月面撮影のなかで実はもう1台撮り較べに使用している望遠鏡があります。
ミニスコのカテゴリーに入るかどうか微妙なのですが笠井トレーディングのPico-8(D80mm/f900mm)です。
口径80mmですがマクストフカセグレインタイプの反射望遠鏡なのでかなりコンパクトです。
鏡筒は確かにカバンに入れて何とか持ち歩けるレベルです。
でもこの筒、かなりじゃじゃ馬で、昨晩の月を撮ると・・・・
かなりピンボケに見えますが、筒内気流という筒の中での空気の対流が原因でうまく写真が撮れません。(2時間以上外気にさらしてこの状態です。)
一昨日の晩はほとんど温度順応無しで写したらもっとひどい写真でしたので、充分に温度順応させたつもりだったのですがまだ足りなかったようです。
眼視ではここまでひどくなくてそこそこ見えるのですがなぜか不思議と写りません。
ちなみにISO感度を大幅に高くしてシャッタースピードを10倍くらいの高速にすると・・
だいぶ写りが改善するのですが、同時期に写したいつもの「遊星号」(D50mm/f800mm)と較べると・・・・
その差は歴然であることがわかると思います。
鏡筒が短いので取り回しがしやすく、風の影響も受けにくく、眼視ではそこそこ楽しめるのに、写真を撮ると残念な結果になるのはとてももったいない気がします。
マクカセやシュミカセ系の望遠鏡が屈折好きの方達に嫌われる所以かも知れません。