今朝は気持ちのよい八ヶ岳ブルー。
森の中で見上げる空はすっかり冬景色(葉のない木立)です。
午後ははわりと雲の多い天気
でも雲海の一日でした。
夕方にはおぼろ月が見られました。
さて「双眼鏡シリーズ」が続きます。
9.双眼鏡で楽しむ星巡り
9-27 オリオン座付近(2)
ABK073 オリオン座 δ(ミンタカ)-ε(アルニラム)の「δ状」星列 分類:星列
オリオン座の四角の中、三ツ星周辺は本当に豪華な眺めであることを前にも書きましたが、三ツ星の部分だけを眺めているだけで満足していまい、あえて星列を探そうという気にならないほどです。
それでもじっくり眺めていると、三ツ星の中央の星ε星(アルニラム)から右側のδ星(ミンタカ)へ蛇行しながら繋がる星列が目に着いてきます。
これをつなげるとアルニラムとミンタカを含む「δ」の形に星列をつなぐことができます。
アルニラム-ミンタカの「δ状」星列と呼びます。
ミンタカが「δ星」であることを考えると、ここでも奇妙な一致があります。
ABK074 オリオン座 オリオン大星雲(M42) 分類:M天体、散光星雲
三ツ星のすぐ下には「子三ツ星」と呼ばれる肉眼でも見える星の並びがあります。
この「子三ツ星」の中央の星は星というよりも名高い「オリオン大星雲(M42)」そのものです。
双眼鏡ではこんなにハッキリとは見えませんし、もちろん色も微かに青白く感じる程度ですが、それでもその場所に星ではない「星雲」があることが分かります。
数ある散光星雲の中でも最も明るく見えやすいもので、条件の良いところではなんとなく写真の形に近い形を見ることができます。
都会地では「星雲」を感じられないこともあるかも知れませんが、子三ツ星を見ることは可能だと思います。
星列ではありませんが双眼鏡で見ても楽しいと感じられるM天体の一つです。
ABK075 オリオン座 ν(ニュー)星カエルの頭星列 分類:星列
オリオン座周辺というのは星が多いので、これまで紹介した以外にも面白そうな星列をこじつければもっとたくさん見つけられそうなのですが、あと一つ紹介しておきます。
オリオン座のベテルギウスとふたご座のγ星(ポルックスの足下の星)の中間あたりにほぼ同じ明るさのν星とξ星が並んでいます。
この二つの星を眼と見立てると・・・
何だかカエルのような生き物の頭の部分が結構リアルに浮かび上がります。
オリオン座ν星の「カエルの頭」星列と呼びます。