今日もおかみ実家滞在中。
天候が悪く外に出ることもできず(出たとしてもカメラを待たないので)写真なしの一日です。
さてかなり間が空いてしまいましたが「双眼鏡シリーズ」を続けます。
9.双眼鏡で楽しむ星巡り
9-31 おおいぬ座付近
ABK083 シリウスとM41(散開星団)
今日はおおいぬ座付近です。
おおいぬ座といえばなんといても全天で一番明るい恒星シリウスです。
星を趣味にしてこれまでたくさん見てきたかたにとってシリウスも恒星の1つであって「それだけ見ても面白いの?」という感じになりそうですが、双眼鏡で見ると肉眼で見るのとは桁違いに明るく見えて、キラキラ輝く明るさに感動できます。
いつ見てもきれいなのですが、圧巻は地平線(水平線でも)上に昇ってきたばかり(または沈む直前)です。
望遠鏡で見るとこんな風に面積を持った光がクルクル色を変えるさまが見られてとてもきれいです。
もちろん低空まで良く晴れて空気が澄んでいなければダメですが、超低空に見えるシリウスを双眼鏡で見ると黄色に見えたり青に見えたり、まさに7色に色が変わって見えます。
低空にあるときは空気の中を長く通るので、空気の揺らぎによるプリズム効果が働き7色に分光されて見えるというわけです。
他の恒星でも同じことが起こるのでしょうが、ずば抜けて明るいことと、青白い光色で空気中を通過してもあまり赤くならないシリウスだからこそよく観察できる現象と言えます。
シリウスが昇る時刻(または沈む時刻)を事前に調べてご覧になると良いと思います。
星の色ってこんなに変わるんだぁ~・・ときっと驚くと思います。
シリウスのすぐ南側(7~10倍では同一視野)には散開星団M41があります。
双眼鏡でも存在がハッキリ判る大型の星団です。
シリウスと同一視野ですとシリウスの明るさに負けてしまいそうですが、シリウスが目に入らないようにしてみると、双眼鏡でもとてもハッキリざらついた感じに見えて星の集団であることがわかります。