天の川を見よう

今日はやや雲が多いものの、まあまあの青空でした。

さて今日は環境省が「星空見やすさ」の全国ランクを作成するとのニュースが流れていました。

日本では7割の人が天の川の見えない地域に暮らしているとのことでしたが、人口の密集度を考えると人口比率ではもっとたくさんの人が見えていないのではないかという気がします。

「満天の星に天の川」というのが観光資産として成り立つようになっていることを考えれば、それがいかに稀少なものであるかということになります。

八ヶ岳南麓(=スタパ)は夏から秋にかけて晴れていて、月が出ていないか半月より細い状態なら、普通に天の川が(当然ですが肉眼で)見えます。

正直なところ「最高の星空か?」と問われば、「最高」を謳う地域と較べれば若干空が明るいのですが、都会からのアクセスの良さや、インフラの充実度、野生動物の脅威、晴天率の高さ、冬の雪の少なさなどの点で大きなアドバンテージがあります。

気軽に安心して天の川や満天の星を見ようというのには絶好の地域と言えます。

まあそんなわけで、夏から秋にかけては天の川が見頃のシーズンになりますので、ぜひ八ヶ岳南麓にお出かけ下さい。

そうそう、一昨日は天体写真をたくさん撮ったのですが、天の川沿いの写真をいくつかご紹介します。

まずは日本で見える天の川の一番下流、さそり座の尻尾付近です。

右下の輝星はさそり座の尻尾の先に当たるλ星(シャウラ)で左寄りの星の塊が散開星団M7、右上の塊が同じく散開星団のM6でどちらも天の川の中にあります。

下は干潟星雲と呼ばれる散光星雲M8(中央右寄りのピンク色の雲)付近です。

天の川の一番濃いあたりです。

肉眼では双眼鏡などを使っても、とてもここまでは見えませんが(条件の良い日には)、なんとなくモクモクしたこれに近い雰囲気を見ることができます。

スタパに来たら、たくさんある貸出用双眼鏡を使って、ぜひこのモクモク感を味わってみて下さい。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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