「双眼鏡で星空観察会」をプロモート その5

好天が続きますが、昨日とは一転で春霞の掛かった一日でした。

今日は今月2回目の満月で、今年2回目のブルームーン(珍しいはずのブルームーンの大安売り)でしたが、何と写真を撮ろうと準備している数分の間のあっと言う間に曇ってしまいました・・・・orz

さて気を取り直して今日も「双眼鏡で星空観察会」をプロモートシリーズです。

3.双眼鏡で星を見る文化の振興を阻害する様々な思い違いを把握する(続き)

3-5.「双眼鏡さえあればいろいろ見える」という思い違い

双眼鏡は初心者向けという通説にまんまと乗せられて双眼鏡を買ったとします。

そしてバードウォッチングなども兼ねて、ピント合わせなどの調整も何とか出来るようになったとします。

さらにもの凄く条件の良い(天の川が肉眼で見えるような)状態に出会えたなら、きっと「星ってこんなにたくさんあったんだぁ~」と感動できると思います。

注意深く見るとあちこちに星の塊やモヤッとした雲のような天体(星雲や密集度の高い星団)を見つけることが出来るでしょう。

でも都会の空や郊外でも月明かりのある夜は「肉眼よりも結構たくさんくらい星がみえるなぁ」という感じの見え方になります。

ガイドブックなどに出てくる天体を双眼鏡で見て「おおっ!」といえるレベルの天体は条件の良いところでもかなり数が限られます。(既存のガイドブックに紹介されている天体は望遠鏡で見て楽しいものがほとんどだからです。)

都会ではわりとすぐに見る対象がなくなって飽きてしまうことが多いでしょう。

手持ちで星を見ていると、身体や頭を何かにもたれさせてよほど安定させないと視野内で星がグルグルぶれて目も疲れてしまいます。

手持ちで双眼鏡を掲げ持っていると、予想外にすぐに腕や首が疲れてきます。

はじめの意気込みとは裏腹に見て楽しい対象が少なくて、すぐに疲れてしまい、それほど長時間楽しめないことに気付きます。

 

以上様々な「思い違い」で「双眼鏡で星を見るという文化」の普及や理解が進まないという考察を述べました。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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