「双眼鏡で星空観察会」をプロモート その7

今日は曇り空の一日。

 

今日は気温があまり上がらず、ここのところ暖かい日が続いていたこともあり、少し寒いです。

 

それでも空き地や道端は草が急速に生長しだしたようで、緑色に変わり始めています。

さて「双眼鏡で星空観察会」をプロモートシリーズを続けます。。

4.「双眼鏡で星空観察会」に必要なもの

4-2. 双眼鏡の準備

双眼鏡で観察会なので、当然ながら双眼鏡が必要です。

しかも参加者1人に1台が基本になります。

なぜなら望遠鏡での観察会と異なり、1台(または少数)の望遠鏡を参加者に順番に見てもらうという方式はあまり現実的ではないからです。。

これまでにも述べているように、双眼鏡で気持ちよく星を見るためには個人ごとに個別に調整が必要で、交替しながら都度調整では効率が悪すぎて観察会が成り立ちにくいです。
この方式で行うためには参加者に同じものを見せるために、双眼鏡を三脚などで固定しなければなりませんが、よほど剛性の高い架台を用意しないと交替で調整を行ううちに目標を外れてしまいます。

もちろん通常の三脚ですと天頂方向を見るのはかなり辛いですし、参加者の身長に合わせて高さ方向の調整も必要になるなど、開催者、参加者ともにとても負担が大きくなります。

多数の双眼鏡を準備するのはたいへんですが、現実問題として1人のナビゲーターでキッチリと面倒を見てケアできるのは5~6人です。

これを超えてしまうと参加者が何を見ているのか、見えているのかといった状況把握が難しくなってしまいます。

40人以上を対象に行ったことがありますが、こうなると何を見ているのか、ちゃんと使えているのかさえ分からず、かなり取りこぼしが出たような気がします。

機材の数以上に参加者人数に合わせて十分な数のナビゲーターを配置する必要があります。

双眼鏡の仕様は対象とする年齢層やレベルにより変わります。

子供が主体ならできるだけ倍率が低くて小型のものが望ましいです。
(オペラグラスなどガリレオ式は除きます。)

写真は5×20(ヒノデA4)、5倍というプリズム式双眼鏡としてはかなり低倍率なので、視界が広く目標が見つけやすいし、手ぶれの影響もかなり小さいです。

軽量なため子供や女性でも長時間使うことが苦になりませんし、眼幅の小さな子供でも調整ができます。

40~50mmクラスの機種に較べると見えるものが限られますし、迫力は劣りますが双眼鏡で星を見る楽しさが充分味わえます。

小さな星座ならば視野内にスッポリ収めることができるほど視界が広いので、初心者や子供主体ならばお奨めです。

上級者向けには40mm~50mmクラスの機種(8×42、10×50など)がお奨めです。

かなり迫力のある見え方が期待できますが、長時間の手持ち観察はそれなりに疲れるので、一脚の使用や、リクライニングチェアなどとの併用を合わせてレクチャーすることも必要になります。

前述しているように貸出用の機材として射出瞳径が7mmになる7×50は双眼鏡で星空を楽しむという趣旨には不適切なのでお奨めできません。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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