今日は下り坂の天候で、夜には雨になってしまいました。
今夜は残念な天候でしたが、今年のGWはこの時期にしてはなかなかの晴天率で、雨は今夜だけのようです。
月が明るい時期なのが難点ではありますが・・・。
さて「古人が見た星座の秘密」シリーズです。
3.星の並びでない星座
多くの星座はその星座名にちなんだ星座絵が描かれ、その星座絵が思い浮かべられるような感じに星座線が示されています。
星座線の結び方は天文学的に定められているわけではなく、どのように引いても自由ということになっています。
このため日本と欧米の資料やソフトではかなり線の結び方が違っていることが多いですし国内でも資料ごとに違っていて混乱しがちです。
でも星座の中にはどう考えても星を結んで星座を象ったのではないと思えるものがあります。
古人が見た星の並びでない星座とは・・・
3-1. 天の川の濃淡で描かれる「たて座」
たて座は天の川の中心近く、いて座とわし座の中間付近にあります。
天の川のたいへん濃い部分にあるのですが、たて座をあらわす星の並びを調べると縦にに逆「く」の字に3つの星が連なって「盾」ということになっています。
星座絵ではご丁寧に十字架まで描かれています。(設定では十字軍の盾です。)
でも天の川に埋もれた(4~5等星の)この逆くの字を見つけるのはかなり難しいですし、見つけられたところでそれがどうしたら盾に見えるのか全く謎です。
でもわりと最近になってある方から「たて座というのは全天88星座のうち唯一天の川で形作られる星座なのだよ」と教えて頂きました。
確かにそういった見方で天の川がよく見る日にたて座を見ると・・・
わし座との境界付近にある横に伸びたU字型の微光星が「盾」上端のエッジになっていて、たて座の星座絵近い天の川の光芒の形が肉眼でも見えてきます。
しかもこの写真を薄目で見て頂くと暗黒帯の部分が十字に見えて、星座絵そのものが連想できます。
アメリカの先住民族は眼がもの凄く良い人が多く、星空もとてもきれいだったので、星をつないで星座を作るという風習が無く、天の川の濃淡で星座を作っていたといわれています。
現在の星座では「たて座」が唯一、その風習を受け継いだ形になっているわけです。