今日は今ひとつスッキリしない天候。
このまま春になってしまうのではないかと感じてしまうほどの気候でした。
さて今日のお題。
カメラの望遠レンズと望遠鏡は原理的にはほとんど同じものです。
カメラの場合はレンズの焦点のところにフィルムやセンサーが配置されますが、望遠鏡は対物レンズの焦点位置に接眼レンズを置き、対物レンズの焦点像を拡大して眼で見るという形なわけです。
カメラレンズの焦点位置に接眼レンズを配置できればカメラレンズを望遠鏡として使うことができてしまいます。
大きな違いといえば望遠鏡は様々な倍率にしたり天頂ミラーを組合わせたりと焦点の調整範囲がとても大きいことと、眼視用の場合は中心像が良ければ周辺はあまり問題にならないことが多いのでレンズ構成が単純です。(カメラレンズはセンターの周辺までできるだけ像が良いことが望まれます。)
中古のジャンクレンズをネットオークションで入手したので望遠鏡に改造してみました。
レンズの内側に曇りと少しカビがあるジャンクなため2000円とお安く入手しましたが、分解して清掃したらきれいになりました。
古い汎用マニュアルレンズですので構造が簡単で素人でもバラしやすかったです。
カメラ取付用の延長筒を外したところ、手持ちの防炎共用部品「50.8→31.7変換アダプター」が48径フィルターネジでそのまま取り付けられたので、これに天頂プリズムまたは45度正立プリズムを組合わせると望遠鏡として使うことがでできるようになりました。
レンズ側にカメラ三脚ネジも着いているので、このままフィールドスコープとして活用できます。
見え味はそれほど良くはないですが、低倍率で遊ぶのにはお手軽で楽しい(そして安い!)望遠鏡です。