シュミカセ用f3.3レデューサーを使う(その5)

今日は終日曇り空。

スタパ前の畑では高原野菜の苗の植え付けが完了しました。

さてシュミカセ用f3.3レデューサーシリーズ、今日はフィルターを使うための検討です。

最近の天体写真の世界では光害による影響を軽減するため特定の波長の光だけを透過させるバンドパスフィルターを用いるのが一般的になっています。

スタパくらいに星の綺麗なところでも写真を撮るとなると光害がかなりあって無視できないレベルです。

フィルターを使うと天体は良く写ることは写るのですが、カラーバランスが激しく狂い、本当の色がどんなものであるか分からなくなるので、個人的にはあまり好みではないですが・・・・

ただミードのシュミカセネジと呼ばれる2インチねじシステムの中に業界標準の48mm径のフィルターを入れるのは少し難しいです。

大きな望遠鏡で接眼部側の長さの制約が緩ければ(アームなどにぶつからなければ)下の写真のように2インチの接眼スリーブに取りつくようにすれば良いです。

ただしその場合、2インチ接眼アダプターの長さの分だけ接眼部の突出が大きくなります。

カメラ+カメラアダプター+レデューサー+接眼アダプター という構成になりミード社の純正アームでは北極方向に向けることができません。

手持ちのリングをいろいろ組合わせて編み出したのがこちら、

望遠鏡とレデューサーの間にボーグのシュミカセ用アダプターリング【7424】とM57→2インチオスAD【7502】を組合わせます。

実は【7424】の内側には48mm径のネジが切ってあり、フィルターを装着することができます。(ロープロファイルのフィルター枠が必要)

ただこれでも光路の延長は20mmほどですが、カメラのアイピースがアームにぶつかりギリギリ90°方向を向きません。

まあ、85°まではOKなので北極星やでも狙わない限り赤道儀モードで使う分には実害がなさそうです。

ところでf3.3レデューサーとf6.3シュミカセ20cmの組合わせてカメラ-レデューサー間の距離をいろいろ変えて試して縮小率を35%以下にしようとするとピントがでませんでした。

ギリギリピントがでる最小の縮小率では上の写真のようにイメ-ジサークルが小さくなり、周辺減光も極端に大きくなり、周辺像も悪くなるので、できるだけ間隔が小さい方がベターなようです。

結果的に縮小率43%、f2.7くらいがフィルター付きでもピントがでる落としどころのようでした。(f2.7でも充分明るいのでフィルターとの組合わせも活きてくると思います。)

というわけでスッキリしない予報が続きますが、あとは晴天を待ちたいと思います。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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