今日は晴れのち曇り。
夜になると曇るパターンが続きます。
空は晴れませんが秋の星空探訪シリーズを続けます。
秋の星空探訪(スタパ流) その7
ペルセウス座付近を楽しむ(双眼鏡編)
星空の条件の夜に双眼鏡でカシオペヤ座からペルセウス座付近を見ると「まるで宝石箱をひっくり返したよう」という表現ができるほど素晴らしい眺めです。
中でもh-χ(エイチカイ)と呼ばれ親しまれている二重星団付近は格別です。
h-χ自体は低倍率(20~50倍)の望遠鏡で見ても個性の異なる散開星団が隣接して眺められるので充分楽しめるのですが、双眼鏡での眺めも望遠鏡とはひと味違っておもしろいのです。
望遠鏡では星団しか見えませんが、双眼鏡だと星団の周辺の星がリング状に連なり星団と合わせてペンダントのように見えてきます。
またこの周辺には意味ありげな星の並びもたくさんあって、本当に宝石箱の中を覗いているような気分になります。
ペルセウス座の中央部α星付近には双眼鏡向けの散開星団Mel.20があります。
望遠鏡では広がりすぎて散開星団があることに気付きませんが、双眼鏡ではアルファ星を起点にウネウネと連なる星列が見えて楽しめます。
ペルセウス座は星座絵ではゴルゴンメデューサ(髪の毛1本1本がヘビで、睨まれると石に変えられてしまう)という妖怪の首をぶら下げていて、β星(アルゴル=悪魔の星と呼ばれる変光星)あたりがその辺ということになっています。
でも実はその先あたりを双眼鏡で眺めると、モジャモジャとヘビのような髪の毛の生首が浮かんでいるように見えてきます。
古人の慧眼がこれを見ていたのかも知れないと思うと楽しくなってきます。