ポルタの教科書 (ポルタA80Mfはこう使え) その12

今日は晴れのち曇り。

昨日ほど寒くないのですが、それでも昨日に続き「寒得フェアー」50%オフの日となりました。

今日は「レストラン八ヶ岳」のステーキ丼を頂きました。

さてポルタシリーズ、実践編を続けます。

ポルタの教科書 第3章 ポルタで天体観測

3-3. ポルタで月の写真を撮る

ポルタA80Mfで月や惑星を見ていると、何とか写真を撮れないだろうかという欲が出てきます。

結論を先に言ってしまうのですが、

・「月」はわりと簡単に撮れます。
・「惑星」は撮れなくはないですがかなり難しいのと、「とりあえず写った」というレベルが限界で、見えているほどに写すのはかなり難しいです。
・星雲や星団に至っては根本的に、そのための機材ではないので全くお奨めできません。

そんなわけで、ここでは月の撮影について解説します。

月の撮り方としていくつかの方法がありますが、ここではわりと簡単な二つの方法を紹介します。。

1) スマホやコンデジで撮る

もっとも手軽なのはスマホやコンパクトデジカメを、眼の代わりに覗かせてとる方法です。(コリメート式といいます。)

カメラのレンズと接眼レンズの中心(=光軸)をしっかり合わせるのと、接眼レンズからほんの少しカメラを離すというコツが必要ですが、慣れるとわりと簡単に撮れます。

レンズを適切な位置に合わせることができると、上のように視野いっぱいに写せますが、レンズとの間隔が適切でない(例えば接眼レンズにスマホを見たりと着けてしまう)と、下のように一部分しか写らなくなります。

スマホ用のアダプターなとも市販されていますが、意外に調整が難しいです。

また、ピント合わせや、露光量の調整はカメラ任せになりがちなので、コンスタンに同じような写真を撮るのも難しいです。

とりあえず記録用といったレベルであれば、少し練習すれば撮れるようになると思いますのでぜひ試してみて下さい。(上は位置合わせがうまくいっていない例です。)

2) 一眼デジカメで撮る

レンズ交換が可能な一眼レフ(ミラーレスも含め)タイプだと、安定した撮影結果が得られやすいです。

カメラレンズを取り外し、A80Mfの鏡筒そのものを超望遠レンズとして使う方式(直接頂点式といいます)です。

カメラの取付方法には様々な方法がありますが、もっとも簡単なのはカメラアダプターリング(通称「Tリング」とか「T42リング」とか呼ばれ、各メーカーのマウントに合うものが用意されています)を接眼部に直接ねじ込みカメラを取り付けます。

取り付けたときにカメラが適切な傾きで取り付けられるとは限らないのですが、その場合は接眼部のリングががダブルナット方式になっているので、かみ合わせを変えて傾きを調整します。

 

カメラを取り付けると接眼部が極端に重くなるので鏡筒バンドを緩めて、前後方向のバランスを取り直して下さい。

確実にバランス調整を行わないと、せっかく導入した月がズレてしまったり、微動が聞かなかったりしますので、面倒でも必ず実施して下さい。

シャッターを手で直接押すとブレの原因になるので、リモコンやWiFi接続でシャッターを切るようにして下さい。

セルフタイマーを設定して、シャッターボタンを押してから少し時間が経ってからシャッターが切れるようにしても良いです。(少しの待ち時間が意外に億劫になりますが・・・)

撮影を始める前に特に重要なのがピント合わせです。

当然ですがオートフォーカスではないので、自分でピント調整が必要です。

液晶モニターを最大倍率にして調整します。

大気の揺らぎでユラユラ動くし、日周運動で月がドンドン視野から逃げて行くのですが、微動で追いかけながら、納得の行くまで合わせて調整をして下さい。(少し練習が必要だと思いますのが、慣れると意外に簡単にできるようになります。)

使用するカメラはどこのメーカーでも良いのですが、撮像素子の大きさにより月の大きさが変わります。

上はAPS-C(キヤノンEocX5)で撮影したもので、下はm4/3(オリンパスOM-D E-M10)です。(いずれもノートリミング)

望遠鏡が作る月の像の大きさは同じなので、撮像素子の小さい方が大きな面積になるのが分かります。

フルサイズのカメラだと月の大きさが少し物足りない写りになるかも知れません。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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