今日は曇りのち晴れ。
朝はうっすら雪化粧で少し冷え込んだ一日ですが、夜は快晴となりました。
昨日もお話したのですが、この時期観察会が終わる頃、冬の星座たちは西に大きく傾きます。
冬の星座の中にある一等星達の中で最後まで粘るのはふたご座のポルックスで、そのひとつ前がぎょしゃ座のカペラです。(煙突の左上の輝星がカペラです。)
カペラは一等星の中でもっとも赤緯が高く、天の北極に近い位置にあるので地平線上に見えている時間も一番長いということになります。(はくちょう座のデネブとほぼ同じくらいの赤緯ですがカペラの方がズッと明るいので目立ちます。)
前置きが長くなりましたが、そのカペラがスタパの屋根に沈んで行く時期になってきました。
このあとカペラは日周運動により右下に沈んで行くので、沈みそうで沈まない時間が長いです。
昇るときも、沈むときも地平線近くにいる時間が長くシンチレーションの影響を大きく受けてキラキラして見えることが多いです。
地平線近くにいる明るい星が大気の揺らぎによってキラキラすると(大気の分散=プリズム現象により)、星が七色にキラキラします。
そんなわけでカペラを「虹星」と呼んでいる地方もあるのです。