今日は良い天気。
久々に山を降りたらすっかり深緑でした。
され今日はかなりマニアネタ、筒内気流のお話しです。(筒内気流って何?という方は読み飛ばして頂いて構いませんが詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。)
従来の筒内気流の説明は上の「こちら」で解説しているように、温度差による対流が原因と考えられていました。
しかしネット上で調べているうちにLambda様のブログのこちらの記事、鏡筒の放射冷却による影響が大であるという結論にたどり着きました。
長年シュミカセと付き合い、筒内気流に悩まされてきました。
如何にに温度順応させるかということでいろいろ試してきましたが、目から鱗というより、アルミ蒸着シート(上は近くのホームセンターで298円也)を巻くだけで良いなんて半信半疑。
鏡筒の短いシュミカセ/マクカセで効果があるのかどうか・・・
ならば実験、ということで手近なところで加工のしやすいセレストロンC5(D127mm/f1250mm)とミードETX90(D90mm/f1350mm)に非常用のアルミ蒸着シートを巻き付けて見ました。
今日は天候に恵まれたので、ふたご座のカストル、おとめ座のポリマ、うしかい座のプリケルマなどわりと近接した二重星を見てみました。
通常カストル以外はかなり難物でC5やETX90で見ようという気が起きない対象です。
特にETX90だと普段はカストルでさえかなりチャカ付いた見え方になり、あまり二重星を狙いたい鏡筒だと思っていなかったのですが、ポリマがわりと楽に見えたのには驚きました。(大気が特別安定している状況ではなく、当地としては並みレベルの状況でした。)
またC5では通常よほどシンチレーションが小さくても200倍くらいまでが限度でしたが、銀巻きの今日は250倍でもしっかり芯のある星像が見えて気持ちよくポリマやプリケルマを分離してくれましたので、かなりしっかりと効果があるように感じました。
初見での感想ですので、条件が変わると見え方も変わるかも知れませんが、今後40cmなどでも試してみようと思います。