今日は雨の一日。
反射望遠鏡の筒内気流を抑制するのにアルミ蒸着シートを被せ放射冷却を軽減すると効果的であるということを以前にも紹介しました。
その後いろいろ検証はしているのですが、一度シートを被せてしまうとシートを取り外すのが面倒で、着脱による効果の違いを比較することが難しいです。
特に安価なサバイバルシートは非常に弱く、簡単に裂けてしまうため気楽に着脱をしようという気になりません。
ニュートン反射(ビクセンR-150S)にも被せたいと考えたのですが、鏡筒に直に巻き付ける方式だと接眼部の回転やバランス調整のための(鏡筒を緩めての)前後移動などのストレスにシートが保つ気がしません。
何か良い素材がないかと探して見つけたのがこちら。
アルミがポリエチレンフィルムに挟まれて、さらに片面に不織布がラミネートされているシートです。
ポリエチレンはいわゆるビニール袋のような材質なので、裂けたり、ピリッとなりにくいし、不織布が付いているので強度的にかなり安心できそうです。
まずは不要な紙で型紙を作り切り出します。
合わせ部分にシール式の面ファスナー(マジックテープ)を貼り付けます。
写真では分かりにくいですが接眼部側と、主鏡側の2ピースにして架台結合部を逃がすようにしています。
オレンジ色の不織布側を表にしているのでギラギラ感はなく、光り物という感じはしません。
架台結合部はこんな感じです。
主鏡側は少し長めでこんな感じで、かなりいい加減です。
天空への放射冷却防止が主眼なのでこのままでも良いかと思いますが、必要に応じて塞ぐことも考えたいと思います。
とりあえずニュートン反射はこれでOKとして、材料のシートがだいぶ余っているのでここのところ活躍しているLX200-20用も作りました。
まだ余っているので・・・
これだと中身が何だか分かりませんが、
中身はBKMAK150でした。
いずれのカバーも面ファスナーで着脱が容易なので、今後カバーの有無による筒内気流の抑制効果を検証して行きたいと思います。
超入門 望遠鏡光学を拝見させていただきました。
すごく分かりやすく今後の機材選びにすごく役立つと思います。
今回のシート貼りつけは、放射冷却を抑えるとのことでしたが、やはり外気温の差より鏡筒壁面と反射鏡の温度差を抑えるのが効果的だったということでしょうか?
やうや さま
初めまして!
拙ブログが少しでもお役に立てたようで嬉しい限りです。
シートの巻き付けは放射冷却によって生じる鏡筒表面温度と筒内気温の温度差を軽減するためです。
詳しくは元ネタでありますLambda様がブログの記事(https://m-lambda.blogspot.com/2019/05/blog-post_18.html)で解説さていますのでご参照下さい。
教えて頂いた記事拝見しました。
合わせても放射の仕組みを読んで概ね理解できました!ありがとうございます。
屈折式しかもっていなのですが、いつか反射式を購入したさいに試したいと思います。
沖縄だと必要ないかもですが。。。(笑)
ゆうや さま
シーイングの良い沖縄ならば銀巻きは不要かもですね。
シーイングの良さは惑星観測者達の憧れですね。