今日は曇り空の一日。
昨晩は電視観察会の検討ということもあり、明け方まで天文ドームでいろいろ撮影しました。
よく考えたら40cm望遠鏡にCMOSカメラを付けて惑星を撮ったことはあるのですが、それ以外の天体を写したことがなかったので、現有の機材でどのくらい写るのかを試して見ました。
40cm望遠鏡(D406mm/f4000mm)に0.33倍レデューサーを組み込みCMOSカメラ(QHY5-C)を組合わせ撮影しました。
もともと星雲星団用のカメラではないために得意、不得意が顕著な感じです。
まずは夏の定番、こと座のリング状星雲M57です。
次はへび座の球状星団M5です。
視野周辺の輝星に強烈に変な形のハロが出ますが、まあ何とかそれなりに写ります。
意外に写りが悪かったのがこちら、こぎつね座のアレイ状星雲M27です。
肉眼で見るよりも残念な見え方。
そして全く歯が立たないのが系外銀河、こちらは超新星が出現している話題のおとめ座M61ですが・・・
白黒で2ビニングにして目一杯感度(ゲイン)を上げノイズだらけにしても残念な写り・・・
現状の機材ではあまり電視に向かない感じですね。
ということしたが、わりと気流も良かったので気を取り直して惑星を撮影しました。
まずは木星。
40cm望遠鏡の写りとしてはまだまだですが一応今シーズン暫定ベスト。
次は土星。
こちらも暫定ベスト。
そして昨晩は下弦の月のすぐ近くにいるのにもかかわらず、だいぶ存在感を増してきた火星。
まだとても小さくて模様どころではないですが、大きな南極冠だけはハッキリと目を引きます。
40cm望遠鏡では惑星をモニター上に映し出すと、眼視よりもコントラストを強く表現できるので、見慣れていない方でも覗いてみるよりも良く見えることが多いので電視向けといえます。
今年の夏は上の三惑星が主役になりそうなので、まずはこのあたりから確実に運用できるようにしようかと思います。