スタパの自動導入赤道儀 その3

今日は晴れのち曇りの天候でした

スタパの裏のヤマザクラ(ズミ)がほぼ満開になりました

例年だとGW明けなのですがね・・・

さてスタパの自動導入赤道儀シリーズ

今日はOnstep化GP赤道儀です

GP赤道儀というのはご存じ日本最大の望遠鏡メーカー「ビクセン」が永らく主力赤道儀架台として販売していた製品です

かなり前に製造中止となっているのですが、未だに中古市場では多数流通していますし、中華メーカーでは未だにコピーモデルや派生モデルが現役で販売されています

中華メーカーの製品には自動導入モデルもラインナップされていますし、後付けの自動導入キットも販売されているのですが、昨今の円高の影響もあり結構なお値段が付いています

新規に安上がりに自動導入赤道儀が欲しい場合には前回紹介したAZ-GTiの赤道儀化か、スカイウォッチャーStar Adventurer GTiが最安になります

ただもしも手元に古いGP赤道儀があるならこれらよりもはるかに安価に自動導入化できるのがOnstepシステムなのです

Onstepというのはシンクロナスモーター+同用ドライバー回路にシングルボードコンピューター(以下SBC)を組合わせて望遠鏡架台の自動導入化を図ることができるオープンソースのシステムです

オープンソースなのでSBCのプログラムを少しかじってモーター制御ができるような勉強をした人ならわりと簡単にシステムを組み上げることができそうなものです

実は私も一時勉強をして自分で作ることも考えたのですが、部品を集めて、回路基板を作って、半田付けをして、プログラムを書き込んで、架台に取り付けるための部品を作って・・・・と考えていたら気が遠くなって挫折してしまいました

自分でやるよりも時間もお金も完成度も遙かに優れているキットをネットオークションで売りに出されている方がいたのであっさり即決(¥25000)で購入させて頂きました

取付け・調整はもちろん自分ですし、全ては自己責任ですが、架台自体は8500円で入手した中古ですし勉強もかねて導入してみたわけです

少しクセがあるので使いこなせるようになるまで少し時間が掛かりましたが、立上げのところの作法が決まればあとはとてもラクラク自動導入ができるようになります
(クセの回避はこちら)

SharpCapと組合わせてのプレートソルビングも面白いように決まり、見たい天体がピタリとセンターに導入できます

またASIAIRとの組合せも全く問題無く使うことができてお気楽運用ができてしまいます

搭載重量が5kgくらいまでだったら、あれ?GPってこんなに頑丈だったっけ・・・と思えるほど安定して運用ができています

 

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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スタパの自動導入赤道儀 その3 への2件のフィードバック

  1. hoso のコメント:

    私はこちらで紹介されたOnstep機材を同様にヤフオクで入手しました。オーナー様が書かれているようなクセもなく、入手後2か月間を快適に使用しています。以前はAZ-GTi(経緯台)だったのですが、現在ではほとんどこれ一択で使用しています。こちらのブログでsharpcap4.1の新しい機能などを紹介されていますので、非常にありがたく拝見しています。
    観望と簡易撮影で楽しむなら極軸ファインダーも覗かず同期も取らずとも、強力なsharpsolveでC8(1000mm)相当が運用できます。ノータッチガイドで星雲の写真も撮れるのがうそのようです。これからも新たな機能の紹介をお願いします。

  2. スタパオーナー のコメント:

    hosoさま
    いつもありがとうございます。
    拙ブログの記事を参考にして頂けているようでとても嬉しく思います。
    こちらもhosoさまのブログを参考にさせて頂いています。
    Onstepで眠っていたGPやGPD赤道儀が最新の天体観測に活用できるようになるのはオールド天文ファンにとってはとても胸の透く思いです。
    今後とも情報交換して頂けるとありがたいのでよろしくお願いします。

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