今日は晴れ後曇り
今夜も星は見えませんでした。
明日の夕方は部分日食が国内で見られるのですが、天候がどうか・・・
さて先日(6/17)に新鋭機ASI533MCで撮影した夏に観察するのにお奨めの散光星雲をご覧頂きます。
いずれも40cm望遠鏡に0.33レデューサー(実F値約4.5)を組合わせてASIStudioでライブスタックしたものです。
まずはM20(パンジー星雲)
眼視ではとても色までは見えませんが星雲が別れている姿を確認することができます。
(日本では三裂星雲と呼ばれることが多いですがパンジー星雲の方が美しいですよね)
実はM20のすぐ下には肉眼でも良く見えるM8(通称:干潟星雲)があるのですが今回の組合わせてでは大きく写りすぎて絵にならないのでパスしています。
いずれもう少し短焦点の望遠鏡と組合わせて撮影したいと思います。
次はM17(オメガ星雲)
どこがオメガ?という感じですが、さらにたくさん露光を掛けると薄い部分まで含めてオメガの文字のように見えるらしいのですが、個人的には水に浮かぶ白鳥のように見えるのでスワン星雲と呼びたいです。
40cm望遠鏡では肉眼でもスワンの姿がハッキリ分かります。
次はM16(ワシ星雲)
こちらもワシに見た立てるためにはもう少し広視界にしないとダメなのですが、中央付近にハッブル宇宙望遠鏡の写真で有名な創造の柱(この柱状の暗黒星雲の中で恒星が生まれつつあるのでそう呼ばれます)がしっかり写っているので紹介しました。
肉眼では不定型な淡い星雲が見えるだけであまり見応えはないのですが「創造の柱」がそこにあると思うと少し楽しめます。
最後は少しマイナーですし散光星雲ではないのですがNGC6520散開星団です。
肉眼で見てそれほど面白い対象ではないのですが、天の川の濃い部分にあり周囲に暗黒星雲が入り乱れているところがポイントです。
濃い水素ガスのかたまりである暗黒星雲の中で星が生まれれば散光星雲になることもあるわけで、天の川の中にはこんな散光星雲予備軍がたくさんあるのです。