ASI120MM-Miniで遊ぶ その3

今日は曇りのち雨。

昼間、一瞬青空が広がり淡い期待を抱いたのですが、やっぱりダメでした。

今日も望遠鏡の整備でケンコーの短焦点アクロマート屈折SE120の対物レンズ清掃をしました。

なぜがレンズの裏側にホコリが積もり、表面もカビらしきものが生えかけていました。

クリーニング液で清掃、キレイに拭き上げました。

気をよくしたところで先日(7/13)にちらりと紹介したASI120MMでコリメート撮影をするための検討をしました。

センサーサイズの小さなコンデジやCMOSカメラではコリメート方式で撮影をすると、レンズの組み合わせ方により、主鏡のF値を大きく圧縮することができます。

詳しくは過去記事(https://star-party.jp/wp/?p=3205あたり)をご覧頂くと良いのですが、F10クラスの主鏡でもわりと簡単にF2を切るF値にできます。

レンズ構成は複雑になりますが、小さなセンサーではレデューサーレンズなどを使うよりも明るい光学系が作りやすいです。

今回用意したのはこちらの部品。

CCTV用レンズ付きのASI120MM、コリメート撮影用接眼レンズDCL-52、ボーグM57-シュミカセネジ、シュミカセネジ-M42カメラアダプター、ビクセンM42-31.7接眼アダプター

DCL-52はウイリアムオプティクス製コリメート専用レンズで現在は手に入りにくいかも知れませんが、アイレンズ側に52mmのオスネジが付いている焦点距離52mmのレンズです。

ASI120MMにはF1.2/12mmのCCTV用レンズを着けています。

SE120に取り付けた状態がこちら

PCに繋げてモニターしている状態です。

モニターの画面はこちら(シャッタースピードは64μS、何と15000分の1秒です。)

40mmの接眼レンズを着けてスマホで撮影したのがこちら

モニタ上で上下は少し切れますが左右の視野はほぼ同じです。

スマホのシャッタースピードがISO100で440分の1だったので、感度は約34倍の感度です。(そう単純な比較ではないのですが、かなり期待を抱かせてくれる感度です。)

40mmの接眼レンズを眼視で見た後に、このシステムを入れ替えるとすぐにPC上で同じものを見ることができます。

予めCCTV用レンズのピントを追い込んでおくと、眼視から電視の切換時に主鏡側のピント調整がほとんど不要になり、迅速に眼視から電視の切換えができるのもメリットです。

直接焦点やレデューサーを用いた撮影方式だとピントの移動が大きくて、切換に時間が掛かるので、ゲストが待っている前で気楽に切換をする気にならないですが、この方式は眼視と電視の垣根を下げてくれるように感じます。

その後、出前観測会用などを想定してF10の屈折や

F10シュミカセ(ここではC5)と組合わせて、観察会でそれぞれ不具合がないか確認しました。

実際の星空で試してみないと何とも言えないですが、この夏の観察会で何とか活用できればと思っています。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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