今日、日中は「雨」の天気予報が外れて、日が射す天気。
スタパは花盛りです。
定年だと台風や豪雨で最盛期には茎が倒れてしまうのですが、今年は大丈夫・・・・
と思っていたら、夕方に豪雨が降って多くのレモンクイーンが倒れてしまいました。
さてしばらく間が開きましたがETX-90で遊ぶシリーズです。
今日はピント合わせの話。
ETX-90のピント合わせは(他の多くのマクカセ、シュミカセと同じく)鏡筒後端にあるピント調整ノブで行います。
かなりチープな感じのノブですが、ピント調整自体はしっかりできます。
主鏡異動によるピント合わせでは右回しと左回しのあいだに、バックラッシュ(空走が生じる現象)や、像の移動生じる機種が多いのですが、ETX-90ではかなり高倍率でもほとんど気にならないレベルです。
ピントの山が掴みやすいですが、調整は非常にシビアで10分の1回転も廻したら完全にピントが狂います。
ピントの合っている状態から半回転ほど廻すと
完全にピンボケになりますので、ピント合わせにはかなり気を使う必要があります。
(上の2枚はETX-90の後端焦点にASI533MCを配置して撮影しています。)
フリップミラー側で対象を導入し、直接焦点側ですぐに撮影できるとても便利なシステムになっています。
オーナー様、おはようございます。
このような形式のピントノブによるフォーカシングは本当にシビアですね。
大雑把な動きで繊細な微調整を強いられるので、かなりストレスがかかります。
最近では、それが嫌でクローズドフォーカス方式のカセグレン系で観望する場合、ボーグのヘリコイドSを接眼部につけてピント調整をしています。これは回転ヘリコイドですが、軽い力で回せるので高倍率でも視野のブレが少なくとても重宝しております。
小澤さま
接眼部にヘリコイドを着けるのは確かにお奨めですね。
ETX-90はピントの山がわりと掴みやすいのと、ピントノブの回転が軽くてブレが出にくいので今のところヘリコイドのお世話になっていませんが、これ以上焦点位置を外に延ばさない範囲でヘリコイドが使えるアダプターが手に入ったら使いたいところです。
スタパオーナ様
ETXのピント合わせはシビアというか、ちょっと触ると視野が盛大に揺れるので、振動が収まるのを待つのに時間がかかりますね。
そういえば20年程前、ScopetronixというディーラーがETX用のフレキシブルフォーカスノブを販売していました。結構評判が良かったと記憶していますが、もう入手できないでしょうね。
私も写真撮影時には直接焦点側にボーグの直進ヘリコイドSを付けています。
RAGSさま
精密にピントを合わせるという面では直進ヘリコイドがあると良いですね。
ただ私のところにある個体はミラーシフトやバックラッシュが非常に小さいです。
このためガッチリした架台に載せている限り純正のままでもピント合わせにほとんど困らないです。
(8/26付けの記事を参照下さい。)
ETX-90のような純マクカセでは設計的に筒外焦点の位置を大きくすると焦点距離が長くなるようにできています。
焦点距離が変わるだけなら良いのですが、最良の結像性能が得られる位置を設計的に定めているので、大きく変える場合には像の劣化を覚悟する必要があります。
低倍率ならそれ程問題ないかも知れませんが、惑星など高倍率を必要とするときには注意が必要だと思っています。