今日は少し眺めの良いところに出かけ日没鑑賞。
思いがけない風景に出会い感動!
虹色に光る彩雲も見えてラッキーでした。
さて、スタパの観察会で従来の眼視での観察と電視観察を組み合わせることを検討中です。
個人的には基本は眼視派なのですが、淡い星雲や系外銀河は見るためのスキルが必要になる場合あります。
人に見えたり見えなかったりというのも、時には険悪なムードになりかねません。
リアルタイムにモニターに映し出された映像を見ていただくことができれば不公平感は薄まることが確実です。
ただしこれまで試験的に行っている範囲では、やはり実際に自分で(望遠鏡を)覗いて見ていただいた方が反応は濃いように感じています。
二重星や星団に関してはきらめき感や星の色の見え方が眼視の方が圧倒的に優れます。
(モニターで見せても反応がとても薄いです。)
一方、星雲系は電視観察の方が圧倒的に優れます。
上はオリオン大星雲のすぐ上にあるNGC1977(子三ツ星の一番上の星を取り囲むような淡い星雲で光を通さない暗黒帯の形からランニングマン星雲と呼ばれています)ですが、眼視では全く歯が立ちませんが、電視では見ているうちになんとなく雰囲気がわかるレベルまで映し出されます。(上の写真はスタックして真面目に仕上げてあります。)
ただしオリオン大星雲のように明るい対象では上の写真のように白くつぶれてしまい、星雲の内部構造を見ることができません。
肉眼は感度が低い代わりにラチチュード(感度の幅)がとても広いので下の写真のように星雲の内側から外側の方まで見ることができます。(上の写真は何段階も露光時間を変えて撮影したものを合成して感度幅を広げています。)
上はM78星雲ですが、こちらも眼視では二つの星の周りをかすかに星雲が取り巻く程度にしか見えませんが、電視では20~30秒のうちに大きな広がりが見えてきます。
光害の多いところで、あまり大口径が使えない場にのは電視一本の方が良い場合もあると思いますが、スタパのような光害が少なく大きな望遠鏡が使える環境では眼視と、電視を組み合わせてみた方がゲストの感動は高まるように思います。
電視では肉眼では見えない星雲系の淡い部分を際立たせる使い方をする方向で使って行きたいと思います。
手際よく眼視と電視を組み合わせながら観察会を進める技を研鑽しなければ・・・・