冬の大三角のひみつ (番外編)

今日は良い天気。

日中少し雲はありましたが夕刻には天気予報が外れて快晴に。

スタパのダイニングから富士山のシルエットが眺められました。

さて季節は真冬。

まさに「冬の大三角」が見頃の季節です。

昨年末に「冬の大三角のひみつ」シリーズを3回ほど掲載したのですが一話追加です。

冬大三角の中には天の川が横切り、そこには「いっかくじゅう座」という影の薄い星座があるというお話しをしました。

日本では下の写真のように星座線を繋ぎ一角獣を連想できるようにしているのですが、海外の星図を見るとかなり適当な星座線しか描いてありません。

ここに一角獣を描くとしたらどう線を引いたら良いのだろうと、ぼんやり写真を眺めていたら、天の川の濃淡で何となく角のある獣の形が浮かび上がるように見えてきました。

ひょっとするとこの場所に「いっかくじゅう座」を作ったのは、この濃淡が見えていたのかも知れないと思えてくるのです。

今のスタパの環境ではここに天の川があることさえ微かにしか分からないので、濃淡まではとても判らないです。

でもかつてのアメリカンネイティブは天の川の濃淡で星座を作っていた例があると言われています。

また現在でも「たて座」は天の川の明るい部分の形状から星座が形作られていますし、「かみのけ座」は大きな散開星団の星がモヤモヤ見えるところが星座になっています。

光害の全く無い時代、今ほど目を酷使することの無い時代、今よりもビックリするほど暗い星を見ることが出来たはずです。(かつてのアメリカンネイティブは木星に4つの衛星があることを知っていたそうです。)

にわかには信じがたいのですが、星座絵に描かれた姿の中には、今の私たちにはとても見えない星をつなぎ合わせて初めて見えてくる姿が描かれていたりします。(例えば「うお座」で描かれるヒラヒラしたリボン、「みずがめ座」の水の流れなどたくさんの事例があります。)

そんな事を総合的に考慮すると、本当に天の川の濃淡で一角獣を想像したのかも知れないと思えてくるのです。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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