電視観察の練習

今日もスタパ周辺は(少し雲はありますが)良い天気。

電視観察をスタパの星空観察会に組み入れて行くにあたり、課題はたくさんあります。

眼視と電視をスムーズに切り替えたり、電視観察については

・電視観察向け対象の見極め
・対象ごとの適切な焦点距離(拡大率)や露光時間
・焦点距離変更時の迅速なピント調整など
 etc.

ある程度慣れの部分が大きいので、変に構えるより場数を重ねて行く方が良いように思います。

というわけで肉眼ではそう簡単には見えない対象(下はバラ星雲で30秒ほどでこれがバラ星雲だよ!と案内できる程度の写りになっています)や

だいたいこのあたりと広角カメラで狙いを定めて、

望遠カメラで見る手法(馬頭星雲付近を撮影しています。露光時間は30秒です)。

また系外銀河についても適切な焦点距離や露光時間について検証しました。

上のM81、M82は望遠端で撮影していますが、両方を捉えるにはもう少し低倍率が良いとか、系外銀河にはもう少し露光時間が長い方が良いとかというノウハウが見えてきます。

眼視と電視をシームレスに切換ながら運用するノウハウを積み重ねて行きたいと思います。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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電視観察の練習 への2件のフィードバック

  1. coral-hiro のコメント:

    スタパオーナー殿

    昨年、ふたご座流星群の際はお世話になりました。
    夜半過ぎから曇ってしまいましたが大きな流れ星を沢山見ることが出来ました。

    こんな感じです。

    http://coral-hiro.asablo.jp/blog/

    さて、本題です、電子観望良いですね!

    私も星のソムリエとして、電子観望を観望会に取り入れるべく色々試行錯誤しています。オーナーおっしゃる通り、2重性や星団(球状星団含む)は眼視の方が綺麗だなと私も思います。

    そんな中、私が電子観望が良いと思っている対象は『惑星状星雲』です。

    最近のデュアルバンドフィルターと組み合わせると、光害バリバリの私の自宅でもびっくりするほどよく見えます。NGC2392の模様が自宅で見えた時には腰を抜かすほど驚きました。

    その他のM57、27は勿論、NGC1535(クレオパトラの瞳)、NGC1514(クリスタルボール星雲)などの惑星状星雲も良く見えました。

    拙いBlogですがよろしければご参照ください。

    http://coral-hiro.asablo.jp/blog/2020/10/10/9304464

    ということで、次回ご訪問時、電子観望楽しみにしています!(^^)

  2. スタパオーナー のコメント:

    coral-hiroさま
    先日はご利用ありがとうございました。
    ふたご群、たくさん写りましたね。
    さて、EAAで惑星状星雲の組合わせのご提案ありがとうございます。
    惑星状星雲はEAA向きの良い対象だと思います。
    20cmで2392が本当にエスキモーに見えるのは少し驚きですね。
    眼視では40cmでもなかなかそこまで見えず、80cmくらいの口径でようやく分かるレベルなのでかなり期待できそうですね。
    ただ、見応えという意味ではかなり拡大率を上げないといけないので(センサーサイズにもよりますが)1000mm前後の焦点距離が欲しくなりそうな気がします。
    となると今のシステムにどのように組入れ(追加?)するか悩ましいところです。
    眼視での観察会プログラムにどのように組み込むかなど新しい(=楽しい)課題として検討したいと思います。

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