SVBONYのフィールドスコープSV46Pを使う その2

今日は少し雲の多い天候でしたが、21時くらいまでなんとか晴れてくれました。

さてSVBONYのフィールドスコープSV46Pのレビューですが、今日はSV406Pの比較を中心に進めます。

SV406P(緑)とSV46P(グレー)は接眼レンズが天体望遠鏡用接眼レンズが使える(SV406P)か専用の接眼レンズ(SV46P)が最も大きな違いで、それ以外で何が違うのか同社のサイトを見ていてもよく分かりません。

まあ2台を並べてみると微妙に長さが違うとか、高さが違うとかが分かって来ます。

長さや高さはSV46Pが一回り小さいですが、SV46Pはプリズムハウジング部が少しぽってりしていて、対物周りの鏡筒径も少しだけ太くなっています。

デザイン的にはSV406Pが少し細めでシャープな感じで、重量もSV406Pが1652gに対しSV46Pは1695gと少し重いです。

倍率はどちらも20-60倍ですが、接眼レンズは微妙に違う物が使用されているようです。

視界はサイトでは
 SV406P:108-60ft/1000YRD(実視界:2.1-1.1°) アイレリーフ 20-18mm
 SV46P :105-51ft/1000YRD(実視界:2.0-1.0°) アイレリーフ 19.2-18mm
となっていますが、実際に覗いて比較した範囲ではほとんど差がありませんでした。

レンズ構成も異なるような表記があるのですが、視野の平坦さや星像の良像範囲もほとんど同じでした。

取付台座はSV406Pの方がやや大きく、1/4″と3/8″兼用+1/4″の2箇所のネジがあるのに対しSV46Pは1/4″と3/8″兼用が1箇所のみ(写真では2箇所に見えますがひとつはダミー穴です。)

台座の回転機構ですが、SV406Pがピントノブに当たらない範囲で止まるようになっていますが、SV46Pはピントノブに当たるまで回転できます。

無理に廻すと危険ではあるのですが、その分回転範囲が大きいです。

SV46Pに付属するソフトケースはウエットスーツ地製で、かなりきつめにできていて、着脱はかなり苦労します。

SV406Pのケース(上)はストラップが付いていたり、ピントノブ周りの保護がある、着脱が容易など、こちらの方が実用性が高く感じました。(個人的にはどちらも使う気がしませんが・・・)

さて肝心の見え味ですが、上にも少し書きましたがハッキリとした違いはほとんどありませんでした。

SV46Pの方が全体的に太めに作られているので、少しだけ迷光が少ないような気がするのですが、少なくともスタパには違いが分かりませんでした。

低倍率側(20X)ではほとんど色収差を感じることがありません。

高倍率側(60X)でもピンボケの電線などでは色が付きますが、ピントが合っていればかなり視野端近くまで色ずれがなく、昼夜問わず気持ちのよい観察ができます。

どうしても接眼レンズを交換したい方はSV406P、むずかしい事はできるだけ考えずとにかく見ることだけに専念したい方はSV46Pという選択になると思います。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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