今日は曇りのち雨。
梅雨らしい天候が続きます。
天候が悪い日が続くと、次に晴れたら何を見ようとか、どんなスタイルで観察しようとか妄想が膨らみます。
電視も良いのですが、やっぱり生の星を自分の網膜で感じたいです。
この冬はSVBONYのフィールドスコープSV406Pにハマり、暇を見つけては星空を流していました。
口径80mm、20~60倍というシームレスに倍率を変えながら星雲星団を眺める楽しさに目覚めてしまいました。
特に冬は長時間じっくりと言うよりもポン・パッ・サッ観賞で寒さに負けずに楽しめました。
春になって系外銀河メインの季節になるとさすがに口径80mmでは少し力不足で出番が減り、電視観察へ興味が向いていたのですが、やっぱり天の川は生で見たいと言うことで・・・
ケンコーのSE120Sを引っ張り出しました。
ウイリアムオプティクスの2インチ45°正立プリズムとハイペリオンズーム(24-8mm)を組合わせて、25~75倍(射出瞳4.8-1.6mm)までをカバーします。
ハイペリオンズームは見かけ視界が24mm端で48°とズームレンズとしてはかなり広くプルーセルやオルソなど古典的接眼レンズと同等以上が確保されており、8mm端では68°とかなり広角になり経緯台での使用でもありがたいです。
架台はスコープテック「ゼロ」、三脚は大型カメラ用三脚で軽量化を狙います。
少し華奢ですがもともと高倍率狙いでないSE120S、75倍くらいまではなんとか実用範囲かと・・・
80mmの1.5倍の口径(集光力は2.25倍)で天の川クルーズ*を楽しみたいと思います。
*:天の川を低倍率の望遠鏡や双眼鏡で流すように上へ下へと眺めながら名所(=星雲星団)を巡る事をスタパでは「天の川クルーズ」と呼んでいます。
まだ季節が先ですが、冬になってスバルとオリオンの小三つ星を、SE120S、30mmくらいのアイピースで見ると、凄まじく綺麗です。スターパーティー様の空の環境ですと、夏の天の川をこれで流せば素晴らしいと思います。
首都圏では、夏は無理ですね。アンタレスさえも双眼鏡を用いなければ見えません。そこで、冬にのみ楽しめるありきたりな対象、それがスバルやオリオン小三つ星です。
これらの対象を見ると、口径100mmと、120mmの差がかなり大きいことがよくわかります。
小澤さま
スバルや三ツ星周辺は40~50mmクラスの双眼鏡や80mmクラスのフィールドスコープで見ても本当に楽しい宙域ですね。
私がSE120Sを入手したのは、この鏡筒だとスバルのメローペ周辺の星雲が良く見えるからでした。
それ以前にアポ90mmのSky90でほとんど気付かなかったメローペ周辺がハッキリ見えて少し驚きました。
できるだけ大口径で低倍率(20~30倍)、でもバックグランドが明るくなりすぎず視野が締まって見える瞳径4~5mmという落としどころでこの鏡筒を選んでいます。
スタパオーナーさま
「天の川クルーズ」ですか。これからの季節、特に目的を決めずに天の川を流すのもいいでよね。私は「天の川流し」と呼んでいましたが、クルーズの方がおしゃれですね。(笑)
いて座付近の天の川には見て楽しい天体がたくさんありますし、マンションのベランダから見るのにちょうど良い高度なので、寝る前にちょい見する事が多いです。私は専ら双眼鏡で見ていますが、望遠鏡で見たくなる事もあります。大口径短焦点屈折+ズームアイピース+フリーストップ経緯台の組み合わせは、RFTとして最高ですね。
こちらのサイトを見ると、新しい望遠鏡が欲しくなります。(笑)
オーナー様、
メローぺ周辺の星雲が見えるんですか。まずそれだけの夜空の環境がすごいです。
そして12cmF5アクロマートと言うスペックがいかに低倍率の星雲星団に適しているかということですね。
15cmでもいいじゃないかということになりますが、大きさ、重さが全然ちがいます。サッと出してパッとみてすぐにしまえるという条件をクリアする最大口径の屈折が12cmF5ではないかなと思います。
この鏡筒は惑星の高倍率には不向きです。月も色付きが激しく、見ていてあまり心地よくありません。でも、20倍位から、120倍くらいまでの星雲星団観望にのみ特化して作られた望遠鏡と割り切って使えばこれ以上のモノはありません。
RAGSSさま
「天の川クルーズ」お褒め頂きありがとうございます。
あまりオシャレでもギャプが大きいと・・・という心配もありますが、形から入るのもありかと(笑)
いて座付近は双眼鏡でも充分楽しめますが、望遠鏡だとまた少し違った世界が広がりますね。
いろいろな天体を見ていると対象ごとに適切な望遠鏡や倍率が違うことが判ってきて、その先には「沼」が広がるのですが・・・・
小澤さま
15cmの単焦点アクロも欲しい鏡筒ではあるのですが、運用を考えるとどうしても「気楽」の域を逸脱しそうで手が出ません。
星雲星団を観るという観点では13~15cmのニュートン反射も悪くないのですが、「クルーズ用」という縛りでは正立像が外せないので、ほぼ必然的に12cmF5の出番となりますね。
月惑星を観たときには「色収差とはこういうものだ」と教科書のように見えるのですが、青ハロさえ気にしなければ予想以上にコントラストがよく120倍くらいで土星のカッシーニ空隙が普通に見えます。
多少当たり外れがあるようにも聴いてはいますが、一般を対象とした観察会程度なら充分使える鏡筒だと思っています。
もちろん低倍率のお気楽星雲星団用と割り切ればかなり良いチョイスなのではないかと思っています。
オーナー様、
おっしゃる通りこの鏡筒はレンズの研磨はかなり良好だと思います。
私は昨年の夏に購入したばかりなので、まだ土星の観望には使っておりませんが、確かに土星は暗いので色収差の影響を受けにくく、良く見えるのも納得ですね。
アクロマートは色収差の問題を除けば、非常によく見えますから今年の夏は120倍で土星を眺めてみることにします。
スバルのメローぺの周りの淡い星雲はこちらではとても無理ですが、30倍で全景を見て楽しんだ後、倍率を24倍に上げて見るとバックが暗く引き締まり、視野の中が星だらけになって、それは素晴らしい眺めとなります。まるで山間部に行って満点の星空を肉眼で眺めているような感覚が望遠鏡の視野を通して体現できる感覚ですね。
この「星だらけ」の体験は、やはりこの口径ならではの醍醐味と感じます。
オーナー様、訂正です。申し訳ありません。
「30倍で全景を見て…」ではなく「20倍で全景を見て…」です。
小澤さま
都会でも射出瞳径が4mmくらいに小さくなるとバックが締まり微光星が浮き上がるのでしょうね。
光害や月明かりがあっても楽しめる望遠鏡のスペックや観察対象を探すのも楽しいかも知れないですね。
オーナー様、
この鏡筒、私の認識不足でした。
今日は仕事の都合もあり、順応を長時間できなかったので、SE120で木星、土星を軽く見て寝ようと思っていたのですが、かなり良く見えました。120倍で見て、あまりにも良く見えるので4mmアイピース150倍で見ても、模様のコントラストが良く見えました。土星は色収差の影響をあまり受けないので、まあこのくらいも言えてもおかしくないのかなと思って、木星を見たところ、細かい模様のディテイルが気流の収まりに同期して非常によく見えました。
もしかしたらこれは当たり?て感じですが、そもそも最近の中国製鏡筒はハズレが少ないように感じるのは私だけでしょうか。セレストロンのシュミカセも、最近のものはオール中国製ですが、品質がずいぶんと安定してきたように感じております。
小澤さま
私がこの鏡筒(SE120S)を購入したのも高倍率での土星が予想外に良く見えて楽しめたのと、プレアデス星団の星雲が見えるという性能が決め手でした。
昼間景色を見ると本当にガッカリする見え味なのですが、夜になるとガラリと変わる面白い特性です。
最近の情報では星雲撮影用のUHCフィルターを使うと色収差がほとんどキャンセルされて素晴らしい天体写真が撮れるそうなので、今度試して見ようと思っています。