今日は降るでも降らぬでも無く何となくスッキリしない天候の一日。
機材の整理をしていたら、望遠鏡にスマホを覗かせてコリメート撮影をするためのアダプターがゾロゾロでてきました。
右がら順に
① スコープテック社K20mm(ラプトル/アトラス付属接眼レンズ)専用自作品
② 汎用スマホアダプター
③ SVBONY製スマホアダプター
④ ニュートニー(50mmニュートン反射望遠鏡)付属スマホアダプター
⑤ SVBONY製ユニバーサル(スマホ/デジカメ)カメラアダプター
⑥ 2インチ接眼用カメラアダプター
なんでこんなにあるの?といった感じですが、一長一短でなかなかこれが良い!というのが無いのです。
スマホやコンデジでコリメート撮影する場合、接眼レンズとスマホのレンズの光軸が一直線になるようにしつつ、接眼レンズごとに定められたアイレリーフ(接眼レンズ内の視野全体が見渡せるレンズ後端からの距離)の位置にスマホレンズを配置しなければいけません。
実はこれ、かなりシビアーで前後左右、平行度などミリ単位以下の制精度が求められるので、ある程度精度が確保出来るアダプターが欲しくなるのです。
⑤と⑥は主に2インチ接眼レンズなどの太い径のレンズ用でコンデジにも使える大型のものです。
ガッチリはしているのですが、その分重く、小径の接眼レンズには使えないし、小望遠鏡ではバランスが悪かったり、架台と干渉しやすかったりと使えるシーンが限られます。
①と④は使用する接眼レンズ(外径とアイレリーフ)を限定した専用設計。
専用品だけにとても使いやすいのですが、別の接眼レンズでは使い物になりません。
②は接眼レンズの太い細いに対応できるようになっているので、①・④よりは少し汎用性が高いのですが、接眼レンズにテーパーが付いていると噛み込みが弱く不安定になりやすいです。
またアイレリーフの調整もできないので、結局使える接眼レンズがとても限られてしまいます。
③は極端に太いとかテーパーがキツいと言った接眼レンズの形状で無ければわりと汎用性の高いものです。
傾向として汎用性が高くなるほど可動部分(=調整部分)が多くなり撮影できるようになるまで時間が掛かります。(昼間だと視野が明るいので光軸ズレなどが目視しながら簡単に修正できますが、天体撮影ではかなり難しいです。)
頻繁にコリメート撮影をするならば、使用する接眼レンズのアイレリーフと、使用するスマホのサイズやレンズの位置に合わせた専用のアダプターを作成するのがベストです。
できれば接眼レンズは2本用意し、導入・ピント合わせは接眼レンズ単品で行い、「スマホ+アダプター+接眼レンズ」をセットしたまま入れ替えて撮影するというスタイルが効率的・・・・というのがたくさんアダプターを所有する私の結論です。