今日は曇り空の一日。
スタパコテージ棟の外構周りの工事がほぼ完了しました。
ゲストの受け入れに向けて最終調整を始めます。
さて、1台の鏡筒で眼視観察とEAAをスムーズに切換ながら楽しむ方法としてコリメート方式によるCMOSカメラの取付が良いのだが、普通のスマホ&コンデジアダプターでは光軸調整がかなり難しくて、夜に使うのにはあまり向かない・・というのが昨日のお話でした。
SVBONY社の製品でフィールドスコープ用のかなりガッチリしたコリメート撮影用アダプターがあります。
望遠鏡に取り付けてみると接眼レンズの根本部分を6本のネジでくわえ込む形で、しっかり固定できる感じがします。
でも実際に使いだすとその重量級のガッチリが災いしてか微妙にズレて光軸が狂います。
根本でくわえ込んでいるため、ほんのわずかのズレが先端のカメラ部分では無視できないズレになり、夜では現場で調整が難しそうです。
手軽にカポッと被せてという手法は天体向けではないように思います。
次の手段として接眼レンズの見口部分にカメラアダプター取付用M42ネジが施された製品が、最近少しずつですが市場に流通しています。
上の左は笠井トレーディング扱い拡大撮影用SV-32mm、右がセレストロンのズーム式接眼レンズ8-24mmです。
SV-32mmははじめから拡大撮影を前提に設計されている接眼レンズで、レンズ後端からのアイレリーフを調整できるようになっています。
これらのM42ネジに31.7mmの接眼アダプターを取り付ければCMOSカメラの取付が可能になります。
SV305にCCTV用レンズを取り付けるとレンズの鏡筒径が小さくて安定しないのでフェルトを巻き付けて安定するようにしています。
ねじ込み方式の接合なのでレンズ同士の光軸はかなり精密に保たれ、アイレリーフのみに注意すれば良いので調整がたいへん簡単になります。
接眼レンズ後端にさらに接眼アダプターをねじ込んでいるため、眼視観察との切換には一手間必要ですが、着脱により再調整が不要でピントもほとんど変わらないので、それほど面倒ではないと思います。
究極の運用方法としては同じ接眼レンズを2本用意して、上の写真のようなフリップミラーを用い、直接側にCMOSカメラのセット、天頂ミラー側に眼視用接眼レンズを取り付け、ミラーの切換で眼視とEAAを切り替えるのが良いと思っています。