久々に望遠鏡を買いました-2

昨晩の皆既月食は悪天候のため残念!

北海道方面は見えたようですが、この時期スタパ周辺が悪天候とは全くの
トホホです・・・・

そして今日は昨日の天候とは裏腹の良い天気・・・

 

オマケに派手な虹まで出て、余計に昨日の天気が残念です・・・

さて、昨日の続き・・

レビューに入る前に、なぜこの望遠鏡(ケンコーSE120)を買ったのかについて
説明しておきます。

星を見るスタイルというのは実のところ様々な形態があります。

どんな天体をどんな倍率で、眼視で見るのか、写真を撮りたいのかなどにより
ベターな機材というのはかなり違いがありますし、同じ目的でも望遠鏡を
選ぶ人の価値観や財力によって大きな差が出てきます。

この辺は車選びや、洋服の選び方などが千差万別なのに似ていると言って
よいです。

たとえば洋服だと街着、山歩き用、スポーツ用など、だいたい用途に合わせて
標準的な恰好というのがあると思うのですが、それでも同じ山歩き用でも
人それぞれに違う装備や配色になりますよね。

望遠鏡の場合、洋服ほどバリエーションがないのですが、それでも同じ目的の
機材でも人によって選び方がかなり違うように思います。

というわけで、以下にお話しする私のスタイルもあくまでもご参考ということで
ご理解頂ければと思います。

まず今回購入したSE120は「究極のお気楽星見(特に星雲・星団)」を意識した
コンセプトでチョイスしました。


(保管場所の制約から今回は鏡筒のみの購入ですが、ビクセンのポルタ式経緯台と
ベストマッチな組み合わせのSE120。どうせなら架台とセットで購入すればよかった
かと少し後悔・・・)

基本は(常々私が申し上げている)よい望遠鏡の条件「ポン・パッ・サッ」
(ポンと出して、パッと見て、サッと撤収)ができる望遠鏡であること。

つまり、全重量が10kg以下(片手で持ち上げて10m以上楽に歩ける程度)で、
鏡筒長が1m以下、組み立てたまま容易にドアの通り抜けが可能で、
温度順応が早い・・というのが具体的な仕様です。

特に今回は星雲・星団を重視することから、低倍率が出しやすく、口径も
できるだけ大きくしたいという要件も加わります。

市販品のなかでこれを満たす鏡筒を考えると、15cm・F5クラスのニュートン
反射、12cm・F5クラスの屈折がベターな選択と思えました。

単に星雲・星団狙いなら20cmニュートンや15cm・F5屈折もありですが、重量、
サイズがオーバーします。

サイズ的にはシュミカセ・マクカセ系の15cm~20cmもありますが、低倍率が
出しにくい、温度順応が遅いなどの点で選外です。

どんなによく見えても「ポン・パッ・サッ」ができない望遠鏡は(少なくとも
今回は)却下です。

で、15cmニュートンと12cm屈折ですが、集光力や分解能からから見ると
15cmニュートンが一見良さそうです。

でも反射望遠鏡は光が2回反射して減衰することや、斜鏡の遮蔽、さらには
鏡面の経年劣化などを考慮すると、実際の集光力というのは意外に差が少ない
といえます。

また、低倍率重視ですから分解能の差もそれほど重要ではありません。

となると少しでも小さくて、メンテナンスの容易な12cm屈折に分があるように
思えます。

あとは実際の見え味・・、F5という短焦点アクロマートで色収差や球面収差に
よる結像性能が我慢できるレベルであるかどうかということになりますが・・・

続く・・

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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