CMOSカメラ「Player One Neptune-C Ⅱ」を使う その5

昨晩はなかなかの星空が見られましたが、今日はまた曇り空に逆戻り。

昨晩は月出の21時半くらいまでは天の川良く見えて、上は観察会中におかみが撮影してくれたものです。(最近おかみはかなり腕を上げてきた・・・)

深夜には月がきれいでしたが、秋の気配が濃くシンチレーションは大きめでした。

さて8/26の晩の成果の続き、Neptune-CⅡによる惑星の撮影です。

これまでASI533MCを惑星用にも使用してきたのですが、対角1インチの冷却CMOSはさすがに大げさ(もちろん大は小を兼ねるで導入などが非常にラクではあったのですが)ですし、Neptune-CⅡの方がピクセルサイズが小さく高精細の得られるので、結果が良ければ惑星用としても常用したいと考えたわけです。

Neptune-CⅡセンササイズが1/1.8インチでASI533MCよりも小さいので導入に苦労するかとも思ったのですが、1/2.8インチサイズのセンサと較べるとだいぶ楽なようです。

期待したいのは近赤外線域の感度の高さ。

可視光よりも近赤外域の方がシンチレーションの影響を受けにくいという特徴があるので、L画像(形状情報の画像)を赤外域で、RGB画像(色情報の画像)を通常の可視域で撮ってあとから合成すると、可視域のみの画像より細かいところまで写すことが知られています。

というわけで試して見たのが以下です。

まずは通常の可視域でのRGB画像、

次に近赤外域のL画像、

手書きのスケッチのような懐かしい模様の見え方で期待が高まります。

合成したものがこちら・・

RGB画像を見るとそれほどシーイングが良かった訳ではないことが分かりますが、合成画像ではかなり解像度が高くなっています。

一手間余計にかかりますがこの手法をとりれる価値はあるように感じました。

気をよくして土星でも同じように処理してみたのですが、RGB単独の画像の方が写りが良いという結果になりました。(原因は不明です。)

ということでRGBのみで処理した土星です。

Neptune-CⅡを使用して特にトラブルはなく、SharpCapやFireCaptureなどの取り込み用アプリの相性も問題がなかったので当面は惑星用のメインカメラになりそうです。

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