久々に古ミニスコープで遊ぶ

今日は雨時々曇りの涼しい一日。

外作業ができないので久々に古いミニスコープを集めて遊びました。

今日集めたのは
①:D80mm/f400mm ミザール製アクロマート(樹脂製)鏡筒
②:D70mm/f400mm ビクセン製アクロマート簡易微動付鏡筒
③:D60mm/f300mm ビクセン製アクロマート鏡筒
④:D50mm/f300mm ビクセン製(たぶん)アクロマート鏡筒

いずれもF5からF6の短焦点アクロマートの望遠鏡です。

AZ-GTiと組合わせて超お手軽観察&EAA(電視観察)ができたら面白いかもと思ってテイスティングをして見ました。

いずれもカメラ三脚取付用ネジが付いているため下のような金具を組合わせてAZ-GTiに取り付けます。

アリガタ金具にアルカスイス互換プレートを取り付けたものですが、どの鏡筒も軽量なので充分な強度で簡単に換装ができます。

短焦点アクロマートのミニスコープは色収差や球面収差が大きいことがあってあまり高倍率には向かない傾向が強いです。

倍率が口径mm数以上(口径80mmなら80倍)になるとピントがどこで合っていのかだんだん怪しくなってきます。

快適に使えるのは口径mm数の7割くらいがいいとことといった感じで、オールマイティーに使えないのでついつい出番が減ります。

そんな短焦点アクロマートにお勧めなのがこちら、

フリンジキラーとかセミアポフィルターと呼ばれるアクロマートに多い青いにじみを軽減するフィルターです。

個人的には青にじみは消えるものの、全体に黄色く着色されるのがあまり好きではなくこれまであまり使っていなかったのですが、今日はいろいろ試しているうちに少し考えが変わりました。

まず一つ目はパッと見、黄色に着色した視野が嫌いだったのですが、しばらく観察を続けると自分の眼が色順応を始めて、黄色い着色がだんだん気にならなくなったのです。(黄色いサングラスやゴーグルを付けているのと同じ感覚です。)

じっくり観察するときなら「これもありか?」という気になりました。

さらに低倍率の時は視野が明るいので人間の眼の特性上、色情報を強く感じるのですが倍率が高く(口径mm数の1.5倍以上に)なり視野が暗くなると、黄色い着色がだんだん感じにくくなります。

高倍率時にピントの山が掴みやすく、コントラストも高く見えるようになり、かなり高倍率(口径mm数の2倍くらい)まで何とか使えそうな感じです。

低倍率と高倍率の時などでフィルターの有無を使い分ければかなり使用範囲が広がると思いました。

またこれらの短焦点アクロマート鏡筒はわりと標準的なレンズ設計のため最近EAAの業界(?)で話題のQBPフィルターを用いると色収差と球面収差のほとんど無い光学系に化ける可能性が高いです。

追々検証をして行きたいと考えていますが、安価なアクロマートの望遠鏡で一昔前だったら考えつかないような手法で遊び尽くす事ができたらと思うと少しワクワクします。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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