CMOSカメラ「Player One Neptune-C Ⅱ」を使う その9

今日も終日雨、朝から肌寒く慌ててフリースを引っ張り出しました。

さてCMOSカメラNeptune-CⅡの続き、今日は「コリメート撮影を試してみる」です。

Neptune-CⅡにCマウントアダプターを介してCCTV用レンズを取り付けて、眼で望遠鏡を覗く代わりにカメラで覗く方式です。

像が甘くなったり光軸合わせなどいろいろ面倒な制約も多いのですが、接眼レンズとカメラレンズの焦点距離をうまく組合わせると望遠鏡本来のF値を大幅に小さく縮小できるメリットがあり、短時間の露光がありがたいEAA向きの手法だと考えています。

いろいろ組合わせて見た結果、ミニスコでコリメート撮影をしようとすると接眼部側が異常に長くなりバランスが悪くなりそうなので天頂プリズムと組合わせて使用する方法をとることにしました。

部品構成は以下の通りです。

①:鏡筒(D80mm/f400mm)
②:天頂プリズム
③:IRカットフィルター
④:接眼レンズ(セレストロン8-24mmズーム)
⑤:M42-M42薄型ヘリコイド
⑥:31.7-M42接眼アダプター
(⑤と⑥が入れ替わっています。)
⑦:CCTV用レンズ(f6mm/F1.2)
⑧:CMOSカメラ用M42→Cマウントアダプター
⑨:CMOSカメラ本体(Neptune-CⅡ)

上記で⑤は必須ではなく適切な長さのスペーサーがあれば良いです。(ズーム式接眼レンズを使用する場合は短焦点側と長焦点側で適切な長さが変わるのであった方がベターですが、無くても何とかなります。)

当初CCTV用レンズの太さ調整をするのにフェルトを巻き付けていたのですが、しっかり固定できないのでフィルムケースを使ってスペーサーを作りました。

フィルムケースは31.7mmの接眼アダプターにちょうど収まる太さなので、適当な長さに切って「C型」に加工して、レンズができるだけ中心になるようにフェルトを貼っています。

スペーサーが鏡筒内に落ちてしまわないようにフェルトに返しを付けてあります。

この組合わせで撮影したのがこちら。

接眼レンズが広角タイプでないので円形視野になっています。

直接焦点で撮影すると下のようになります。

視野いっぱいに(普通のカメラのように)写り気持ちがよいですが上に較べてごく一部しか写っていないのが分かります。(同じ場所を写していないので分かりにくいですが葉の大きさや密集度から雰囲気はわかると思います。)

上のコリメート撮影では小さく写している分露光時間が短く済んでいます。(ゲインが同じでないので厳密な比較ではないですが・・・)

前に紹介したフリップミラー付望遠鏡と組合わせて眼視と電視切換ながら見るのが楽しいかも知れません。

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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