国際光器 PHOTON ED アイピースを使ってみる -2

さて、昨日紹介した国際光器のPHOTON ED アイピース、詳しいスペックは
国際光器のサイトをご覧いただくとして、使ってみたインプレを紹介します。

外観はご覧のように新しい設計の接眼レンズらしくとても高級感があります。

 

焦点距離ごとにカラーリングが異なっていて、見た目もきれいです。
暗闇で色は役に立ちませんが、レンズ自体の大きさが異なっているので、少し
慣れるとわりに間違えずに使い分けることができます。

比較用においた左のオルソ7mm(谷オルソ)と比べるとずいぶん派手な感じです。

これで各6800円ですからそれだけでもちょっと得をした気分になります。

目当ての部分はツイストアップで10mmほど繰り出すことができます。

 

眼鏡を掛けていない場合はこの位置がデフォルトになります。

眼鏡を使用する場合はツイストアップしない状態で眼鏡のレンズが触れるか
触れないかのギリギリのところで視野全体が見渡せるような感じです。

この接眼レンズはたいへん覗きやすく、ブラックアウトもしにくいのですが、
レンズが要求するアイレリーフより内側に瞳があるとブラックアウトしやすく
なる傾向があります。

じっくり見たいときには目当ての位置を自分の使いやすいように調整すると
良いでしょう。

SE120との相性はたいへん良好で、どのレンズも視野の8割くらいまでは像の
乱れがほとんど気になりませんし、視野端でもそれほど大きく像が乱れません。
(対物レンズの像面湾曲によるピンぼけが主体のようです。)

全体にはたいへんヌケが良くスッキリした見え味です。

正直なところ惑星を見た場合には谷オルソのほうが若干スッキリ見えるのですが、
オルソの(特に短焦点は)眼鏡を掛けていると絶望的に視野が狭くなってしまう
ので眼鏡が必須なかたは選択の余地がありません。

 また、眼鏡を掛けていなくても睫毛がレンズに触れる状態で覗き込む必要の
あるオルソと比べるとPHOTONの覗きやすさは捨てがたいものがあります。

覗きやすさや像のクリアさがたいへん高いところでバランスしている感じで、
非常にコストパフォーマンスが高いといえます。

普段使いの接眼としてはお奨めの1点です。(^o^)

国際光器のサイトでこのシリーズは同焦点で焦点距離の異なるレンズに
交換してもほとんどピント調整の必要がないという記載がありますが、
私が購入した3点のレンズは明らかに同焦点とは言いづらいレベルのピント
位置でした。
同焦点であることに期待をしない方がよいかも知れません。
なお、PHOTONシリーズは25mmを除きスマイスレンズ(主鏡の焦点距離を引き
延ばすバローレンズのような働きをするもの)を組み込んだレンズ構成ですので
バローレンズとの組み合わせや、カセグレイン系の副鏡で焦点を引き延ばして
いるタイプのなどは、二重に焦点を引き延ばす形となって光学的にあまり推奨
されない組み合わせとなりますので注意が必要です。
 

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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