今日も良い天気、夕方一瞬雨がパラ付きましたが21時過ぎには快晴になりました。
今日もスタパ周辺は紅葉が絶好調でした。
さて、いろいろカスタマイズして使い慣れるとSE-AT100Nは予想以上に楽しい望遠鏡になって来ました。
SynScanProを使って自動導入させる上で特に重要なのは、
「架台の水平出し」と
「鏡筒の北向き水平セッティング」
です。
この二つを出来るだけ丁寧に行ってから
・電源を入れ
・Wi-Fi接続
・SynScanPro立ち上げ
・アライメント開始
という手順に移ると「1スターアライメント」でもそこそこの精度で自動導入が可能になります。
架台の水平出しについては架台本体の水準器と三脚の長さ調整を行い出来るだけ水準器の気泡がセンターになるように調整します。
このとき昨日紹介したように三脚に目印となるマーキングがあると微妙な調整が目視しながら行いやすいです。
架台の水平が取れたら鏡筒を北極星に向け視野中心に導入します。
ここでデジタル角度計を鏡筒の上側に付けます。
デジタル角度計にはマグネットが付いているので鏡筒にくっついてくれます。
この状態で角度計のアライメントボタンを押して「0.00」にします。
そのまま鏡筒を下方向に向けて行き指標の数字が自分の観測地の緯度と同じになるようにします。(スタパの緯度は35.8°なので下はとてもいい加減な調整です。)
これで上下左右1度以内ほどで鏡筒の「北向き水平」が取れます。
かなりいい加減な手法ですが、前述のように「1スターアライメント」でも23mm/62°(20倍)の視野に自動導入で捉えることが出来るようになりました。
天体を導入する都度、センターに合わせたあと、最後にSynScanProの上下左右キーの上キーと右キー(だいたいの場合はこの二つのキーが点滅しています。架台の遊びガタをキャンセルするため)をチョイチョイっと押し、その後「ポイントトラック」キーを押します。
西側から大きく東側に対象を移すときには導入がうまく行かない場合は、移動先近くにある明るい星を導入し(うまく入らない場合はファインダーで見ながら導入し)ポイントトラックをやり直せば、その後その周辺では導入が可能になります。
このようなコツが多少必要ですが、慣れると見たい星がかなりサクサク導入出来るようになりました。
また当初光軸ズレが激しく、あまり高倍率が使えなかったのですが、根気よく光軸修正をしたら100倍くらいまでは充分使えるようになり、木星の縞や土星の輪がわりとクッキリ見えるようになりました。
とは言え元々低倍率が得意な仕様です。
20倍でカシオペヤからペルセウス、ぎょしゃ、ふたごへと続く天の川沿いの散開星団を次々に導入してみるなんて言うのがこの機種の正しい使い方かも知れません。