今日はやや雲の多い天候。
夜は月に綺麗な暈がかかっていました。
こういう日に月の写真を撮るととても寝ぼけた画像になります。
コントラストを上げたりトーンカーブを操作したりあの手この手で何とか仕上げます。
さて星フェスの帰りに立ち寄り頂いた写真家の飯島裕さんに啓発されて引っ張り出したスタパの超広角双眼鏡たち、すでに絶版になっている機種もありますが改めて星を眺めると予想外に楽しいことが分かりました。
簡単に各機種を紹介しておきます。(③、④、⑤は絶版品)
①:1.8×40 FOV24°(ガリレオ式)スコープテック製星座双眼鏡
②:2倍テレコンビノ FOV詳細不詳25°以上(ケンコー製テレコンバーターによる自作品)
③:4×22 FOV17.1°(笠井製スーパービュー)
④:3.8×21 FOV18.8°(ビクセン製パノラマ4000)
⑤:5×25 FOV15.5°(メーカー不詳)
⑥:7×32 FOV13.1°(ケンコー製)
いずれも倍率のわりにもの凄く実視界の広い双眼鏡です。
①、②のガリレオ式光学系タイプを別にすると、③~⑥は見かけ視界もとても広いタイプです。
見かけ視界が広いと没入感があって良いのですが、できの悪いものだと視野周辺の星像がボケてあまり星がたくさん見えている気がしない場合があるのですが②~⑥はわりとまともです。(①はちょっと残念です。)
双眼鏡を選ぶとき何を基準にして選ぶかは(車や洋服を選ぶ基準が人によって違うのと同じように)かなり複雑で難しいです。
双眼鏡の場合、困ったことに判断するのに多くの場合昼間の景色で行わなければならないのですが、夜星を見ると化ける機種もあって昼間の評価だけでは分からない事もあります。
例えばスタパが普段常用している日の出光学の双眼鏡は度の機種もヌケがよく昼も夜も、スッキリ、クッキリ見えるのですが、視界の広さは標準的でいかにも優等生的と言える見え方をします。
視界の広さを別として、どちらが良く見えるかを較べると日の出の双眼鏡の方が圧倒的に良く見えます。
特に昼間較べるとより顕著なのですが、星空を見てどちらが楽しいかと較べると意外に自分の評価が逆転したりして面白いです。
例えば日の出B2(6×30/FOV8.5°)と⑥を較べると実視界は下のように変わります。
B2は一つ一つの星のきらめきがクッキリして「良く見える」感が強いのですが、⑥の圧倒的な視野の広さと較べると今ひとつ面白さが物足りなくなってしまいます。
どちらが良く見えるかよりも、どちらが楽しく見えるかのほうが重要な気がしてきました。
今さら何を・・という気もしますが双眼鏡の楽しみかた、評価のしかたを再確認することが出来たのは大きな収穫です。