明視野照明装置を作る

今日も曇り空の一日でした。(途中チョットだけ青空が見えてましたが・・)

さて修理依頼中の40cm望遠鏡ですが、復旧までは手動導入での運用となります。

手動導入となるとどうしてもファインダースコープ(以下ファインダー)をフル活用しないと暗い天体を導入することができません。

ファインダーの視野には十字線が張られていて、このクロスする部分(=中央)に目標天体を誘導すれば、本体の望遠鏡でも目標天体が視野に入るように調整してあります。

普段は最初にアライメント用の明るい天体を導入するときだけファインダーを使うので、この十字線は(明るい天体のおかげで視野が明るくなって)問題なく良く見えます。

でも暗い天体しか見えないところを捜索するときは視野全体が暗くなって、空の暗いスタパではこの十字線が見えなくなってしまいます。

十字線が見えるようにする手法として、十字線のみを照らすように望遠鏡自体を加工する「暗視野照明」と対物レンズの前方から光を入れて視野を明るくして十字線が見えるようにする「明視野照明」があります。

暗視野照明は十字線のみが照らされるので暗い星まで照明に邪魔をされずに観ることが出来て良いのですが、接眼レンズに細工をしないといけないので少し面倒です。(暗視野照明つきのファインダーも販売されているのでそれを買うのが手っ取り早いです。)

明視野照明の方は筒先に光源を置くだけなので細かな細工は不要ですが、視野全体が明るくなるので暗い星が見えにくくなります。

それでも余計な細工がいらず簡単に作ることができるので、40cm望遠鏡が復旧するまでの間簡単な物を作って間に合わせることにしました。

と言うことで本日の本題「明視野照明装置を作る」です。(前振り長ッ・・)

簡単な物と言っても明るさの調整ができないといけないのでAmazonでこんな物を入手しました。

USBファン速度コントローラー2個セット599円也です。

単純に可変抵抗でも良かったのですが、USB電源を使う方が何かと便利そうなので、これを使って明るさ調整ができるようにします。

一応、仮配線で点灯-調光ができる事を確認しました。

5kΩの抵抗をLED素子に直付けして、UBD電源ソケットに繋げられるようにします。

モバイルバッテリー - コントローラー - LED素子 と繋ぎ調光を確認します。

クリップでファインダーの筒先にLED素子を固定します。

結果的には一番暗い状態でちょうど良いくらいの明るさでした。

LED素子を減光するのは簡単なのでとりあえずこれで完成、いつでも実戦で使用できます。

注)
LED素子には眼の刺激を少なくするため赤色の物をつかうのが一般的ですが、実際には明るさを極限まで絞って眼への刺激は非常に少ないので何色を使っても実害はほとんどありません。
今回はたまたま「青」の気分だったので・・・・

スタパオーナー について

たくさんのかたに星空の美しさ、楽しさを知って頂きたくて、天体観測のできるペンションを開業しました。
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明視野照明装置を作る への2件のフィードバック

  1. 永井 秀男 のコメント:

    豆球の入手先を教えて下さい。

    仙台市在住の「永井」と申します。
    明視野照明装置を作るを見てメールさせて頂きました。
    実は、暗視野照明装置の赤ランプが駄目になり、探していますが見付からず困っております。 ブログでは青をお使いの様ですが、出来れば「赤」と思っていますが、入手先をお知らせ頂きたくお願い申し上げる次第です。 宜しくお願い申し上げます。 以上

  2. スタパオーナー のコメント:

    永井さま
    LED素子は様々な種類があって正直なところいざ購入しようと思うとどれ選んだら良いかよく判りません。
    時にすでに装置に組み込まれているものの代替品は私のような素人には無理です。
    その上で・・・ 私がLED素子を入手する場合ほぼ100%ネット通販です。
    LED素子をキーワードにAmazonを利用したり、「秋月電気」を使ったりします。
    あまり参考になるお答えができずに申し訳りません。

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