今日日中はスッキリしない曇りがちな天候でしたが、夜になって晴れてくれました。
今日も笠井トレーディングのCS-MONO 3×50の続きです。
CS-MONOを使い込んで良かった点と今一だった点をまとめておきます。
まず先に今一だった点
・思ったより大きかった
これ口径と倍率から考えるとどうしようもないのですが、ポケットに入れるとモッコリしてしまいます。
気楽にポケットに押し込めるスコープテックの1.8倍と較べてしまうのは少し可愛そうではあるのですが
・内面処理が充分でない
鏡筒内面が艶のある黒で、周囲に明るい光源があるとフレアがでることが多いです。
周囲に邪魔な光がなければ問題ないのですが、もう少し内面のつや消しをしっかりして欲しいところです。
・像面湾曲で周囲の像が乱れる
視野中心でピントを合わせると視野端でピンボケがひどくなります。
視野の中央より少し外れたあたりでピントを合わせておくとかなり視野の端のほうまでわりと綺麗な星像になるという特性があります。
次に良かった点
・2等以上暗い星が見える
謳い文句通り2等級以上暗い星が見えます。
このため多少条件が悪くても星座の形をしっかり捉えることができます。
・倍率が適度
スコープテックの1.8倍を使っているときは倍率が低すぎて眼と星の間に光学系が入っているという気がしないほど違和感がなく、ほんの少しだけ暗い星が見えるという感じでした。
CS-MONOは3倍で見かけ視界も狭くなるので明らかに覗いている感があって対象がグッと迫って浮き上がる感じがします。
これはかなり好みの分かれるところかも知れないのですが、私的にはどちらかを選べという時にはCS-MONOかな?と思います。
・星像がかなり良い
上記の像面湾曲はあるのですが、ピントをうまく合わせると周辺までクセのない星像が得られます。
星が変な形にならず色収差もほとんど気にならないです。
安いテレコンレンズなどとは明らかに一線を劃する見え味と思います。
・手ぶれは気にならない
星座望遠鏡としては倍率がやや高めの3倍ですが、手ぶれはほとんど気になりません。
肉眼よりもう一声の見え方が欲しいときにありがたいです。
・造りがしっかりしている
筐体は総金属製でズッシリした感じはありますが、その分とてもしっかり作り込まれた感じで高級感があります。
ピント調整も適度で安定なトルクで回り、ガタ付きはありません。
プラス・マイナスを考えるとかなりプラスに振れた一品だと思います。